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おぢばにおかえり
第六十九話 先輩達と会ってもその十四

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「自分が思うに」
「そうなの」
「まあ色々な人がいまして」
 周りにというのです。
「それでかと」
「そうなのね、けれどね」
「それでもですよね」
「新一君のその性格は極端だから」 
 どう見てもです。
「本当にかなり色々な人に出会ってきたのね」
「嫌な相手は徹底的に嫌でしたね」
「そうした人に出会って来たのね」
「はい」
 これがという返事でした。
「これまで」
「それ新一君の魂のいんねんね」
「魂のですか」
「いんねんは家のいんねんもあればね」
 これも色々あります、いいものも悪いものもです。
「魂のものもあってね」
「僕がそうした人に会って来てこうした性格になったとしたら」
「それはね」
「僕の魂のいんねんですか」
「そうじゃないかしら」
 新一君を見ながら彼にお話しました。
「今そう思ったわ」
「そうですか」
「前世その前の人生でもね」
「何かがあって」
「それでね」
「嫌な人にも会ってきてですか」
「そうした人になったのだと思うわ」
 普段は陽気で明るくて人懐っこくても嫌いな人だと徹底的に敵視して止まらない性格にです。
「そう考えたらね」
「そのいんねんからですか」
「自覚して」
「あらためていくべきですか」
「そう思ったわ」
 私はここまで思いました。
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