第一章その三
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「あれっ、ここは」
「アン王女の国だね」
「間違いないね」
「この国にも来たことがあるけれど」
「間違いないわね」
「あら、貴方達どうしたの?」
王女は自分達の前に出て来た五人に尋ねました。
「またオズの国に来たの?」
「はい、一緒に行こうってお話しまして」
「また時計台の渦を通ってきたんです」
「それで出て来たのがここでした」
「王女のお国でした」
「今来ました」
「そうなのね、ここに最初に来るなんて珍しいわね」
王女は五人に笑顔で応えました。
「じゃあここで楽しく過ごす?」
「そうしていいですか?」
「ここで楽しくさせてもらっても」
「何かさせてもらって」
「そうさせてもらっても」
「いいんですね」
「遊ぶなり果物を摘んで食べてもね」
そうしてもというのです。
「していいわ、食べるなら働いてもらうけれど」
「宜しくお願いします」
「そうさせて下さい」
「美味しいものを食べながら働く」
「いいですよね」
「ジンジャー将軍のところでもそうさせてもらいましたし」
「ええ、じゃあお願いね」
王女は五人に笑顔で応えました、こうしてです。
五人は王女や王女の国の国民の人達と一緒にです。
楽しく働いてそうして果物を食べました、林檎だけでなく梨や柿、それに桃も食べてその後で、でした。
林檎のお菓子それにアップルティーをご馳走になりました。五人はそうしたスイーツも食べて笑顔になりました。
「オズの国に来ていきなりですね」
「楽しい思いをさせてもらっていますね」
「しかも美味しいです」
「今回もオズの国に来てよかったです」
「最高の気分です」
「それは何よりよ、それでこれからどうするのかしら」
王女は五人と同じテーブル、屋外にあるそれに着いて一緒に食べて飲みつつ彼等に笑顔で尋ねました。
「貴方達は」
「そうですね、いつも都に来ていますし」
「それならですね」
「まずは都に活かせてもらいます」
「それでオズマ姫やドロシーさんに挨拶します」
「今回もお邪魔させてもらっていると」
「そうしなくてもあの人達は貴方達が来たことはわかるわね」
王女はこう五人に答えました。
「オズマ姫の魔法でね」
「そうですけれど」
「やっぱり挨拶はしておきたくて」
「それで、です」
「これからです」
「エメラルドの都まで行かせてもらいます」
「それが礼儀だからなのね、わかったわ」
王女は笑顔で応えました。
「貴方達の考えは。もう道はわかっているわね」
「はい、地図もありますし」
ジョージが答えました。
「この国から都までのそれも」
「オズの国全体の地図も持っています」
神宝も笑顔で言います。
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