第一章その二
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「そうするよ」
「じゃあ僕も」
モジャボロの弟さんも名乗り出ました。
「一緒に」
「貴方もなのね」
「そうさせてもらうよ」
「では私も」
王立大学から都に来ていたムシノスケ教授も手を挙げました。
「そうさせてもらおうかな」
「そうしてくれるのね」
「これで三人だね」
「ええ、じゃあお願いするわね」
オズマは三人に言いました、こうして三人は早速リンキティンク王の国に向けて出発することになりました。
ですがここで、でした。
ドロシーはこう言いました。
「三人にお願いしたいけれど何かね」
「どうかしたの?」
「ええ、ここで女の子がいたらね」
それならとです、ドロシーはオズマに答えました。
「もっとね」
「いいっていうのね」
「そう思ったけれど」
「そうね」
言われてみればとです、オズマも頷きました。
「私達は行けないけれど」
「それでもね」
「誰か女の子はいないかしら」
「行ける娘は」
「うん、女の子がいれば」
ムシノスケ教授も言いました。
「確かにね」
「いいわよね」
「華やかになるよ、私達にしてもね」
「歓迎ね」
「うん、是非ね」
こう言うのでした。
「誰かにね」
「一緒に来てもらうのね」
「是非ね」
こうしたお話をしてでした。
誰か女の子にも一緒に旅に出てもらおうというお話になりました、そしてこの時です。
アン王女は自分のお国で林檎園で働いていました、名産の林檎は今日も沢山実っていて王女も楽しく摘んでいます。
その中のある林檎を見てです、王女は言いました。
「この林檎はアップルケーキにしましょう」
「いいですね」
「じゃあその林檎はケーキに使いましょう」
「それでこの林檎はパイですね」
「こちらはタルトですね」
「それにしましょう、それとこの林檎はね」
王女は別の林檎を見て言いました。
「アップルティーにしましょう」
「そうしましょう」
「今日も林檎のスイーツを楽しめますね」
「そして美味しくですね」
「楽しめますね」
「そうね、最近は梨や柿や桃も栽培していてね」
そうしてというのです。
「民も随分増えてね」
「この国も賑やかになりましたね」
「前と比べてかなり」
「それではですね」
「他の果物も」
「摘んでいきましょう」
そうして食べようというのです、こうしたお話をしてです。
王女は国民の皆と楽しく働いていました、そこにでした。
ジョージ達五人の子供達が来ました、五人は周りを見回して彼等の中でお話しました。
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