第四百九十三話 白い敵その十一
[8]前話 [2]次話
「住職でも何もしないしね」
「実質御成さんとジャベルさんが動かしてるから、お寺も」
「この人本当に長官さんだったのかな」
「あの時服間違えてわかったしね」
「そのお話は聞いて呆れました」
ベルデは食事のお握りを握りつつ述べた。
「イージーミスもいいところです」
「そういうミスをするのがおっさんってことだ」
ユルセンはベルデにも話した。
「姉ちゃんもわかってきただろ」
「はい、一緒にいて」
「流石にセクハラやパワハラはしないけれどな」
「余計なことばかりしますね」
「そうしたおっさんってことだ」
「つまり老害ですね」
ベルデは仙人をこう評した。
「組織としては恐ろしく困った人ですね」
「まさにそうだな」
「ええい、もう寝る」
仙人は遂に不貞寝に入った、見ればもう腹一杯食べていて鍋も刺身も唐揚げも奇麗になくなっている。
「後は適当に食え」
「じゃあ食べる」
「合せて千人前」
リムと魔王が言ってきた。
「そうする」
「美味しく食べる」
「好きにしろ、じゃあ寝るぞ」
「では戦いを続けるぞ」
二ノ宮は不貞寝に入った仙人を見て述べた。
「おっさんも寝袋に入ったしな」
「おう、それでだな」
「次交代するのは俺だ」
二ノ宮自身だというのだ。
「御成さんに任せる」
「はい、それでは」
御成が早速来た。
「やらせてもらいますぞ」
「宜しく頼む、ワニベはシンディと共に治療を続けろ」
彼にはこう言った。
「やはり交代でな」
「僕はまだまだいけるよ」
「お前も無理はするな」
頑張ろうとするワニベに強い声で告げた。
「いいな」
「それでなんだ」
「そうだ、休む時は休め」
声は強いままだった。
「だからいいな」
「僕もなんだ」
「休め、だからシンディもいるだろ」
「それじゃあ」
「このまま戦っていくぞ、俺は少し寝る」
こう言って御成に指揮を譲ってから休憩に入った、御成は指揮を譲られると早速それに入ってだった。
指示を出した、ノアはその指示に従い戦った。
「御成さんの指示はまた違いますね」
「無理に押さない」
「そうしたものね」
リムと魔王が応えた。
「キンジの指示は結構強気だったけれど」
「御成は状況に合わせてる」
「派手さはないけれど」
「敵を的確に押さえてる」
「そうですね、御成さんの指揮もいいです」
ノアは剣を振るって怪人達を倒しつつ言った。
「熟練のものを感じます」
「そう言って頂けると何よりですぞ」
その御成も言ってきた。
「拙僧も色々ありましたからな」
「人生の経験ですね」
「そしてタケル殿達を見てきました」
このこともあってというのだ。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ