第四百九十三話 白い敵その九
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「あんたも一人でだ」
「攻めるな」
「やっぱりあんた達が一番強い」
今いる戦士達の中でというのだ。
「その二人が左右をそれぞれ衝いてな」
「敵を攻めていくんだね」
「正面ばかり見ている敵を」
「そうだ、だが無理はするな」
二ノ宮はこうも言った。
「戦いはまだ続くな」
「おう、一日は続くと思えよ」
ユルセンが横からアドバイスしてきた。
「普通にな」
「そうだな」
「だからここで全力で攻めてな」
「オルフェノク達を倒してもだな」
「ああ、出て来るからな」
その倒したオルフェノク達がというのだ。
「だからな」
「それでだな」
「ああ、ここは攻めるな」
「それは敵が減ってからだな」
「そうしろよ、今下手に攻めてな」
そうしてというのだ。
「力を使ってもな」
「意味はないな」
「逆にだよ」
ゴーストも言ってきた。
「俺達が疲れきったところを」
「スサノオは攻めてくるな」
「敵を大勢出してきてね」
そうしてというのだ。
「そのうえでな」
「攻めて来るから」
「だからな」
それでというのだ。
「ここはな」
「攻めてもだな」
「全力はするなよ」
「敵の数を減らすだけだな」
「ああ、敵が減るまではな」
その時まではというのだ。
「そうしろよ」
「わかった」
二ノ宮は確かな顔で頷いた。
「そうする」
「おう、わかってるから嬉しいぜ」
「嬉しいか」
「あんたはちゃんとわかってるからな」
だからだというのだ。
「戦いがな、しかもやる時はやるしな」
「そのこともいいか」
「ああ、あんたがいてくれるからな」
それでというのだ。
「俺も楽だぜ、じゃあタケルとマコトはな」
「それぞれ右と左からだ」
「攻めるな」
「しかし突っ込まない」
任せてもというのだ。
「それは二人共わかっているだろうしな」
「うん、自由にやっていいと言ってもらったけれど」
「俺達もわかっている」
二人も二ノ宮に答えた、既にそれぞれ英雄の眼魔を使って臨機応変に戦っているが突撃はしていない。
「そのことはな」
「だからこのままやらせてもらうよ」
「宜しく頼む、そしてだ」
二ノ宮はさらに言った。
「二人が疲れるとだ」
「すぐに交代だな」
「右はリム、左は魔王だ」
二人がそれぞれ行くというのだ。
「行ってもらう」
「わかった、それまで食ってる」
「私も」
二人も応えた。
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