命狙われます
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悪いけど、上の方々が貴方の持つ神器が危険と判断したの。ここで死んでもらうわ。」
そう宣言するや否や、レイナーレは俺に向かって光の槍を投げた。
俺は自分に向かって飛んでくる槍を取り敢えずキャッチする。
俺の思考加速はおよそ100万倍、正直言ってスローモーション映像にしか見えないため容易く掴むことができるわけだ。
すると、レイナーレはそれが予想外だったのかひどく動揺し始める。
「ば、バカな!?どうやって私の槍を見切った!?」
「どうやって…って言われても普通にとしか答えられねえよ。
正直言ってそこまでの速くもなかったしな…。」
「あ、ありえん!?人間ごときが!?」
どうも納得ができないようで俺の事を罵るレイナーレ。
別にできる人たくさんいると思うぞ。ヒナタさんや、今は亡きグランベルやらルドラとかにとっては欠伸がでるくらい簡単なことだろう。
まあ、この世界では聖人にまで至った人間はドライグ曰くいないらしいし強い人間とあったことがないんじゃ仕方ないかもしれない。
「人間も案外バカにできたもんじゃないってことだよ。」
そう言いながら俺は掴んだ槍を握りつぶす。
すると怒ったレイナーレが光の槍を2本出し、俺に向かって投げようとする。
俺から見れば隙だらけなので、このまま間合いを詰めて気絶させようとすると、空から覚えのある妖気が降ってきた。
「なーに、やってるんすかぁ──!!!」
コンクリートの地面を粉々に粉砕しながら降ってきたのは一対の黒い羽を靡かせ、レイナーレを睨むミッテルトだった。
*******
ミッテルトside
イッセーの帰りがいつもより遅いことに少し不思議に思ったうちはご両親に断りをいれてイッセーを探しに行った。
すると、イッセーの気配とうちとは違う別の堕天使の気配を感じ、うちは急いで急行することにした。
イッセーならまあ大丈夫だろうすけど、それでも心配なものは心配なんすよ。
「あんた…。一体なんなんすか?」
うちは少しドスの聞いた声で目の前の堕天使に訪ねる。
「堕天使…?あなた、一体何者!?」
「ども、うちはミッテルト。そこにいるイッセーの恋人っすよ。」
その言葉を聞いた堕天使のおばさんは信じられないといった表情を浮かべるもすぐに気を取り直してうちに手をさしのべ笑みを浮かべる。
「まさか神の子を見張る者に所属していないはぐれの堕天使が現れるなんてね。
でも、ちょうどいいわ。ミッテルトとか言ったかしら、貴女もそこの貧相な人間なんてほっといて私と共に来ない?
人間ごときが至高の存在たる堕天使と肩を並べるなんて不遜だと思うでしょ?どうかしら?」
至高?いやいや、堕天使も確かにこの世界では上位の存在で
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