命狙われます
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え。ミッテルトちゃん、何か兵藤に弱みを握られてるなんてことない?」
「もしそうなら相談乗るよ。」
これも本心から心配してくれている言葉だってのもわかる。でも、流石に聞き逃せないすね。
「うちはイッセーのことが大好きっす。そりゃ、スケベだしだらしないしで駄目なところなんていっぱいあるっすけど、それと同じくらいカッコいいところもあるんっす!
だから、そういう風にいうのはやめてもらえますか?」
「………そう、ごめんね。ミッテルトちゃん。」
すると先輩方は少し釈然としないながらも一応納得はしてくれたようだ。
まあ、普段がこれだからイッセーのカッコよさに気づけないのも無理はないっすけど…。
「大丈夫すか?イッセー?」
「………」
返事がないただの屍のようだ。
うちは少し赤くなっているイッセーを引きずってその場を後にした。
*******
イッセーside
あれは反則だろ…。なんか急にカッコいいだの言われると結構グッとくるな…。
「ん?」
取り敢えず早く教室に向かおうとすると、校庭からなにやら騒がしい声が響いてきた。
「キャー!オカルト研究部のお姉さま方よ!」
「グレモリー先輩相変わらず凛々しい。」
「姫島先輩も大和撫子って感じがしてステキ?」
「木場くんカッコいいー!」
「塔城さんも小さくて可愛い!」
「お近づきになりたいわー?」
あ、オカルト研究部の人達だ。
相変わらず美人揃いだよな〜。
ドライグ曰く彼女達は人間ではなく悪魔と呼ばれる種族らしい。
悪魔といっても悪魔族とは違い、精神生命体というわけではなく人間と同じように物質体にとらわれているらしい。
上手く誤魔化してるつもりだろうが、俺からすれば妖気の制御が甘い。ミッテルトは完璧に妖気を支配下に置いてるからほぼ人間にしか見えないけど、この人達は一目で人間じゃないとわかる。
まあ、向こうからは俺が悪魔だと気づいてることに気付いてないだろうけど…。
「確かにお近づきになりたいな…。」
『やめとけ。ドラゴンは力を引き寄せる…。面倒事が避けられなくなるぞ。』
おっと、いかんいかん。
確かに美人美女の集まりであるオカルト研究部には一度行ってみたくはあるが、俺の力はこの世界基準じゃかなり強い部類にあるらしい。
面倒事は勘弁だし、ドライグやミッテルトにも相談したが、向こうから近づいてこない限りはこっちも干渉しない方がいいということに落ち着いている。
『一応聞くか気付いているか?相棒。』
「気付いているよ。」
実は俺たちは朝から誰かに監視されている。
悪魔ではなさそうだ。グレモリー先輩達とは気配が異な
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