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東方絆日録 〜 Bonds of Permanent.
共存編
麟:猛特訓
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麟「てやっ!はあっ!!」

魔理沙「まだだ、まだ飛ばし方が甘いぜ!」


麟が霊夢たちと出会ったその数時間後、博麗神社では魔理沙による猛特訓が行われていた。魔理沙が自らコーチ役を買って出たのである。


麟「そんなこと言ったってねえ、弾幕飛ばすのは本当に久しぶりなの!初心者に等しいわ??」


麟の煮えきらない答えに魔理沙はため息をついた。


魔理沙「はあ…。お前は仮にも“自機キャラ”なんだろ?そんな弱気なんじゃ、とてもじゃないが自機なんて無理だな」

霊夢「魔理沙、少しは多目に見てあげなさいな。まだ初日よ?」


見るに見かねた霊夢が麟をフォローする。


魔理沙「教えられる時間が限られているからスパルタ方式でやるしかないんだよ。……よし、そしたら次は弾幕勝負だな。私のスペルを一つでも撃破できれば今日の講義は終了だぜ!」


言うが早いか魔理沙は浮上し、すぐに星形の弾幕を放った。


麟「魔理沙、密度濃すぎーーーきゃっ??」

魔理沙「麟、弾幕ごっこのときに余所見(よそみ)は禁物だぜ!」




〜黒魔「イベントホライズン」〜




スペルを発動した瞬間、小さな星形の弾幕が空を埋め尽くし、麟の動きに制限をかけた。

麟「魔理沙、何する気なの??」

魔理沙「本日の修了検定さ。こいつをクリアできたら今日のところは合格だな」


魔理沙が指を鳴らすと静止していた弾幕が渦を巻くように動き出した。
必死になって避ける麟。初めはただがむしゃらに避けていた弾幕もパターンを掴めれば簡単に避けられるようになってきた。


麟「なんだ、簡単じゃないの」

魔理沙「さあ、どうだかな!」

霊夢「麟!」


霊夢が鋭く叫ぶ。


麟「えっ??」




\ピチューン♪/




スペルブレイクまであとわずかとなった時だった。目の前まで迫っていた弾幕を麟は余所見していたがために被弾してしまったのだ。
魔理沙は彼女を言葉の思いつく限り罵倒した。


魔理沙「何だその体たらくは!バカか?お前、まさかそんなんで自機になれると本当に思ってんのか!?百億年早いわ!おととい来やがれスットコドッコイ!!」

麟「うぅ…」

霊夢「何でたかだか一回被弾しただけでそこまで言われにゃならんのよ」

魔理沙「お前も分かってないなあ、向上するには悔しいと思う気持ちが重要だろう?」


ガツンと霊夢が魔理沙に拳骨を食らわせた。


霊夢「だからってこれはやり過ぎ。我が子の“お受験”に熱心な教育ママでもここまでしないと思うわ」


それから霊夢は麟に向き直る。


霊夢「麟、大丈夫よ。貴女は心配せずとも必ず自機になれる
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