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東方絆日録 〜 Bonds of Permanent.
共存編
早苗:七色の人形遣い
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かりに驚いた。


(西)「たまがった(驚いた)ぁ…。喋れるんですね!」

アリス「ええ。上海と蓬莱は私が最初に作った人形で、言葉もいくつか教えているから喋れるわ。でもなぜか蓬莱はいつまで経っても舌足らずなのよね…」

蓬莱「ホラ-イ、シタタジュダアヨ」

アリス「ええ、そうね」


アリスは人形にグミのようなものを食べさせながら話しをしている。


(西)「へえ!……ところで、いま人形たちに食べさせよるそれは何ですか?」

アリス「人形専用のおやつ。カロリー満点の特製グミよ」

(西)「ウチもひとつ(もろ)うてよかですか?」

アリス「どうぞ」


一つ失敬し、口に放り込む。しかし味が全くしなかった。


(西)「うーん、いっちょん(全然)味がせんとですけど…?」

アリス「そりゃそうでしょ、人形には味覚がないからねえ。味をつけても意味がないわ」

(西)「そうですか…」


『よくもまあ、こんな無味無臭のものを嬉々として食べられるなあ。』
違う意味で感心した(西)だった。



ーー
ーーー


その後も(西)はアリスの家で人形の仕組みについて教わり、帰路についたのは日が暮れてからだった。
昼でも光源に乏しい魔法の森は夜になるとなおのこと暗い。足元に気を取られていた(西)は前方から来た人物に気づかず、その者とぶつかってしまった。


(西)「す、すみません!大丈夫ですか??」

?「あいたたた…。夜目が利かないのは私も同じだけど、もう少し注意して歩いてくれたまえよ」


声から察するに、ぶつかった相手はどうやら少女のようだ。


?「しまった、今の弾みで“ダウジングロッド”を落とした!君も探してくれないか??」

(西)「もちろんです!」


ダウジングロッドの特徴を聞き、直ちに明かりを点けて捜索にあたる。稲妻型をした二本の長い棒とのことだった。
果たしてそれはすぐに見つかった。最初ぶつかった地点に落ちていたのだ。


(西)「それらしきものを見つけました!」

?「おお、すまないね」


(西)がダウジングロッドを渡すため相手の顔を照らすと、相手はネズミのような耳と尻尾を持つ少女だった。


(西)「か・・・。」

ネズミ少女「か?」

(西)「可愛いー??」

ネズミ少女「?」




ーーーネズミの耳と尻尾を持つ少女はきょとんとしていた。
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