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東方絆日録 〜 Bonds of Permanent.
共存編
敏久:おおたさんといっしょ
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乳をお願いします」

幽香「分かったわ、用意するから待っててちょうだい」


ーーーー


幽香「はい、待たせて悪かったわね」


しばらく経ったのち、幽香はそう言って3人に注文の品を出した。


ZUN「やあ、いつも悪いねえ」

敏久&ルーミア「ありがとう(ございます)!」


ZUNはジョッキのビールを一気飲みした。そうとう喉が渇いていたのだろう。
それとは対照的に敏久とルーミアはチビチビ味わうように飲み物を飲んでいる。


幽香「フフッ…。あなたたちって面白いわね」


『あなたたち』とは敏久とルーミアを指す。


敏久「何でだ?」

幽香「ZUNは飲み物を一気に飲み干したのに、貴方たちはまるで遠慮しているかのように飲んでいるからよ」

ルーミア「そーなのかー」

ZUN「ところで幽香、ここでの生活は楽しいかい?」

幽香「もちろん。たくさんのお花さんに囲まれて…毎日とても幸せよ」


幽香は向日葵の妖怪である。
もともと人見知りなのと『花さえあれば何もいらない』という考えも相まってあまり他の人妖との交流を好まなかった彼女だが「60年周期の大結界異変(=“花映塚”で起きた異変)」を境に段々と心を開き始め、今では誰とでも気軽に話すまでになった。

ZUNは瞬く間に変貌を遂げた幽香を嬉しく思っていた。


幽香「もし時間があるんだったら私の花畑を見て行くといいわ。お花さんも喜ぶと思うわよ?」

ZUN「うん、そうしよう」



ーー
ーーー


休憩後、3人は幽香の案内で再び太陽の畑へ来た。
彼らが来ると風もないのに向日葵が一斉にざわめき、ゆらゆら揺れ始めた。


幽香「ああ…やっぱりそうだわ。お花さんがものすごく嬉しがってる」

敏久「花にも喜怒哀楽があるのか?」

幽香「当たり前でしょう?動物に感情があるように植物にだって感情があるわ。それを表現する(すべ)がないだけよ」

ZUN「ほう、それは知らなかった。すまないねえ」

幽香「いいのよ、別に…」




ーーー4人は風に揺れる向日葵の美しさにいつまでも見とれていた。
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