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東方絆日録 〜 Bonds of Permanent.
共存編
早苗:その後
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※第三者視点


フラン「もうやめて!!」


フランが泣きじゃくりながら依然としてレミリアを殴り続けている(西)を止めに入った。
そのとたん、彼女は糸が切れたようにその場に座り込んだ。


フラン「狂気に打ち克つから!暴走しないように努力するから!だから、だからお願い…。もうやめてよぉ……」


フランは酷い泣き顔だが涙を拭おうとさえしない。(西)はボーッとしていたが、しばらくしてやっと口を開いた。


(西)「まあ、二人が分かってくれたならそれでよかよ。…ウチは疲れたけん休むばい。すまんばってん、誰か部屋まで案内しちゃらん(してくれる)?」


(西)は咲夜の案内で客室に向かった。



ーー
ーーー


それから数時間後。
レミリアはフランと話しをしていた。


レミリア「フラン、本当に悪かったわ。実の妹である貴女に対して“紅魔館の恥さらし”だなんて……。私は姉失格ね」


レミリアは今まで人(妖怪含む)から本気で怒られたことが一度もなかったため「吸血鬼」という種族にものを言わせて好き放題やってきたが、それは大きな間違いだったのだと(西)に怒られて初めて気がついた。
そしてその間違いを教えてくれた(西)は、今のレミリアにとって「なくてはならない大切な存在」であった。


フラン「ううん。私だっていつも狂気に負けてお姉様やみんなに迷惑かけてたくせに、自分のことは棚に上げて周りを批判してばかりいたんだもん」


フランもまた、(西)に怒られたことがきっかけで一時的に正気に戻ることができた。
もし(西)と出会わなければフランは殺戮の天使ならぬ「殺戮の悪魔」と化していただろう。

やがてフランが立ち上がった。


フラン「決めた。何としても狂気を克服するわ!お姉様も手伝ってくれる?」


フランの言葉には強い決意が顕れている。
レミリアは笑顔で答えた。


レミリア「ええ、もちろんよ。姉としてできることなら何でもするわ。だから、もう一度言わせて。……ごめんなさい!」

フラン「もういいわ、過ぎたことは仕方ないでしょ?私の方こそごめんなさい」

レミリア「それもそうね。……それじゃ、私の部屋にいらっしゃいな。本を読んであげるわ」

フラン「本当?? ありがとう、お姉様!」




ーーー2人は手を繋いで大広間を後にした。








〜〜〜〜








-おまけ@-
パチュリー:レミィに呼ばれて来たはずなのになぜか出番がなかった…。

(心配でこっそりついてきた)小悪魔:パチュリー様はまだいいほうですよ。私なんて最初からいないような扱いなんですよ?

福岡市民:パチュリーは出
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