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東方絆日録 〜 Bonds of Permanent.
共存編
早苗:真相
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したとき、フランは(西)に胸ぐらを掴まれ身動きが取れなくなった。


フラン「何するの??離してーーー」

(西)「しゃあしかったい(うるせえんだよ)??」

フラン「!!!」


初めて聞く(西)の怒声にフランは驚いた。しかもよく見ると目に涙を溜めている。


フラン「もしかして泣いてるの?」

(西)「……フランが誰にも構ってもらえんで悩む気持ちは私にも()う分かる。狂気に堕ちるのも…まあしゃあないたい(仕方ないよ)ばってん(だけど)、“生まれてこなきゃよかった”だあ?ふざけるな!」

フラン「・・・。」

(西)「世の中には子どもを作りたくても作れん人が大勢おるんよ?そんだけやない。病気や事故、果ては虐待や貧困など様々な事情で命を落とす不幸な子どももたくさんおるっちぇ(いるんだよ)?それば分かって言いようとや(言ってるのか)?」

(西)「フランも辛かろうし私も辛いけん、もうこれ以上の事は言わん。言わんばってん、次“生まれてこなきゃ良かった”やら言うてみい……。うちくらすぞ、きさん(ぶん殴るぞ、貴様)??」


そして(西)は手を離した。



ーー
ーーー


しばらく経ってフランが口を開いた。


フラン「早苗……ごめんなさい。発言が軽卒過ぎました」


すると(西)は先ほどとは対照的に穏やかな笑顔をフランに向けた。


(西)「よかよ、フランちゃんが分かってくれたなら。今度フランちゃんのお姉さんに会ったらウチからも言っとくけんさ。こっちこそカッとなってしもうて…ごめんね?」

フラン「ううん、もういいの。ありがとう!」




ーーーフランも(西)に負けないくらいの明るい笑顔で答えた。
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