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東方絆日録 〜 Bonds of Permanent.
共存編
早苗:紅魔館@
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紅魔館の薄暗い地下室に(西)の声が響き渡る。


(西)「だあああ!なしてウチがこげな目に遭わないかんと??」


迫り来るは無数の弾幕、すなわち弾幕の嵐。
そしてその嵐を起こしているのはフランドール・スカーレット。紅魔館に住むスカーレット姉妹の妹だ。


フランドール「フフフ、楽しイネ!精々壊れナイヨうに頑張ッてネー♪」


どうしてこうなってしまったのか?
少し時間を遡ってみよう。



ーー
ーーー


美鈴にあっさり通された(西)は萃香から「紅魔館の地下には大きな図書館がある」という話しを予め聞いていたのでそれを探していた。


(西)「誰もおらんやん…」


萃香曰く『館内にはメイド妖精やそれを司るメイド長が必ずいるから一人でも大丈夫』とのことだったが、どういうわけか誰一人として見当たらず、人の気配すら感じられない。

そうこうしているうちに階段を見つけた。
これが地下に繋がる階段に違いないと確信した(西)はその階段を下りていった。

階段を下りたすぐ右手に鉄の扉がついた部屋があった。扉は開いており、覗いてみると一人の少女がいた。
吸血鬼だろうか。(いびつ)な形をした翼とそこからぶら下がるダイヤモンド型の結晶が目を惹く。ここはどうも彼女の部屋らしい。


?「あなたはだあれ?」

(西)「ウチ?外界人の西村早苗だよ」


(西)は部屋の中へ入り、少女に近づきながら答えた。


フラン「ふーん、私はフランドール・スカーレット。呼び名は“フラン”でいいわ。よろしくね!」

(西)「こちらこそよろしく」


そこで(西)は萃香から『フランドールは気が触れているから気をつけろ』と言われていたことを思い出す。


(西)「ねえ、フランちゃんはみんなから“おかしい”とか言われたことってある?」

フラン「ううん?でも、なぜかお姉様からは『フランはここに入ってなさい』って言われているの。私は別にどうもないのにね」

(西)「そうなんだ。変な質問してごめんね!」

フラン「ううん、久しぶりに人と話せてすごく楽しいわ!……お姉様は私を遠ざけようとしているのが目に見えて分かるもの。あいつ(お姉様)なんかと話すよりよっぽどマシよ」


お姉様とやらを「あいつ」呼ばわりしたことが若干気にはなったものの、屈託のない笑顔を見せるフランに(西)は安心した。
ちなみに彼女がイメージしていたのは虚ろな目をして口からは(よだれ)を垂れ流し、視界に入ったもの全てに襲いかかってくる文字通り「狂犬」のようなフランの姿だった。


フラン「ところで早苗は弾幕撃てるの?」

(西)「うん。神奈子さんに教えてもらったけんね」

フラン「じゃあ、私
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