暁 〜小説投稿サイト〜
ダイの大冒険でメラゴースト転生って無理ゲーじゃね(お試し版)
十三話「海を越えて」
[1/2]
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
「うーん」
修行、移動、修行、野営、大体このサイクルを繰り返し俺達は森の南下を続けていた。先に俺のやらかしたメラ以外の呪文を知っていた件については相変わらず棚上げ状態のまま。俺が打ち明けてくれるのを待っているのか、ちゃんと意思疎通ができるようになるのが先だと判断されたのかはわからない。
「さて、もう少しで森を抜けますよ」
そして今は移動の部分に当たるのだが、先を行く二人の後をふよふよついていきながら俺は悩んでいた。
(師匠に打ち明けるか否か、そして打ち明けるならどの段階までをか……全部ってのは信じてもらえるかもあるけど、原作知識を獲た師匠の動きによっては俺の原作知識が殆ど死ぬし、下手に原作を改変されると原作では色々綱渡りで何とかなったラスボスの、大魔王の撃破も叶わなくなる恐れがあるわけで)
ならば、この世界で暮らしていた村人か何かだったが、気が付いたらメラゴーストになっていたって方向で打ち明けるべきか。正直に言ってこのパターンも厳しい部分がある。
(二次創作でもいいけど小説とか書いてると気づくことなんだけど、作り話って意外に難しいんだよな)
例えば、この世界の村人だったとして、職業は何だったのか。どこの出身で、食べ物的な意味での好物は何か。これだけ質問されただけで、俺は答えに詰まる。
(漫画やアニメで見られた人々の営みって一部分だから、文化レベルって奴がはっきりわかんないし、職業はそれについての専門レベルの質問とかしてきそうだもんなぁ、師匠は)
確かアバンは学者の家系だって言っていた気がするので、知識量は俺をはるかに凌駕する。この世界の現実と俺の作り話の生活の文明にズレが、例えば俺の作り話の暮らしをするにはあと百年前後文明が発展してないと無理だなんて事になってたらすぐ気づいて矛盾を指摘してくると思う。
(割と酷いポカをやらかした自分の作り話が通じるかって言ったら、無理だよな)
それで原作知識抜きで異世界出身です、と答えた場合、今度は魔法の儀式を嬉々として試みていたことなどが仇になる。異世界人で知識が皆無なら、いくつもの呪文と契約できたのが不自然だからだ。
(物語の中に出てきた魔法を使えないか試してみたんですっていい訳は可能だけど)
わかっている、ここまで考えたことで異世界出身で物語の魔法を試してみたというのか一番粗がないってことは。
(物語として挙げるのは他のドラクエのナンバリングから選べばいい、ここまではいい。ただ)
ただ、俺の話を元にしてアバンが原作にない呪文を会得したりしてしまったらどうしよう。
(ちっぽけな変化がまわりまわって大きな波紋になる、バタフライエフェクトだっけ? ただでさえ俺って異物が弟子入りして原作が若干変わってしまってるって言
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ