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クリスマスが近い会社が休みの日、私はベッドでゴロゴロしていると、電話が鳴って
「ルリちゃん 今 暇してる?」と、増井さんだった。
「ええ ベッドでうだうだしてます」
「そうか 天気がいいし 公園でも・・ 付き合ってくれない? さっきまで、株主会の連中を会社案内してたんだけど これから、株主会で、僕は用無しになってしまったんだよ」
「わかりました 行きます」私の前のことを詳しく聞いてこなかったし、仕事のことも丁寧に指導してくれたりしていたので、増井さんのことは親しみを持っていたから・・
丘陵地にある公園で芝生とか色んな樹の間を歩くようになっていて、天気も良く、暖かかった。私は、まだ、手を繋げなかった。それに、少し、離れて、後ろからしか歩けなかったのだ。でも、ベンチに並んで座っていると、食べ物の話とか色々としてくれていた。
「ここって 他の人も居ないし、ゆったりしているから 恋人同士にはいいね」
「そうですね イチヤイチャするにはいいのですかねー」と、私は、返事に困って、いい加減に答えてしまった。
「ルリちやん 兄弟は?」
「うん お姉ちゃんがいるんだけど、今年、高校出て働いているんだけど、高校の時から付き合っている人と半同棲みたいなんだか あんまり、帰ってこないんだ」
「そうかー まだ 若いのにね」
その時、私の携帯がなった。あいつだ。私は、決心して前から考えたことを言おうと思っていた。
「おい 何してる 久々に可愛がってやるから、出て来いよ」
「あのねー ウチ 赤ちゃん出来たかも」
「えぇ― 俺は知らんで― 他の男ちやうんか 俺やって 決まってへんやん」
「アホ ウチはあんた以外としてへんわ 高校の先生に相談しよ思ってんねん」
「そんなん おろすんやろー」
「ウチの勝手やろー もう、ウチにはかかわらんとってーな」と、電話を切った。うそだったけど、心臓がバクバクしていたのだ。
「大丈夫か 何か 様子がおかしいよ」
「ええ 大丈夫 もう」と、私は、増井さんの手を後ろから、握るようにして歩いていた。なんだか、増井さんの優しさに触れたかったのだ。
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