ハーケン会戦〜大戦の”裏”の戦い・前篇〜
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ないけどね、エステル……」
レクター少佐の話を聞いたルフィナは複雑そうな表情で推測し、納得した様子で呟いた後真剣な表情を浮かべて指摘したエイドスの発言にその場にいる全員が冷や汗をかいて脱力している中エステルはジト目でエイドスに指摘し、ヨシュアは疲れた表情でエステルに指摘した。
「ア、アハハ………――――――どうやら、”生きて償いをしなければならない理由”がまた一つ増えたみたいですね、レクター先輩?」
一方エステル達のやり取りを苦笑しながら見守っていたクローディア王太女はレクター少佐に視線を向けて問いかけた。
「ったく、ようやく……楽になれると思ったのに……生き恥を晒した上、仕事三昧にさせるとか……お前といい、ルーシーといい、学院の時以上の容赦の無さじゃねぇか……」
「フフ、私達に黙って勝手に学院を退学した事もそうですが、”黄昏”を引き起こしたからといって私達との”絆”も勝手に”終わったものだと諦めた”挙句、最後は自ら命を絶って私達を悲しませようとした事に対する”罰”も兼ねているのですから、そのくらいは当たり前です。それと当然ですが、同窓会にも参加してもらいますよ?」
「ハハ……ホント、容赦ねぇな……クレアの件を放蕩皇子やシュバルツァー達に伝える件……頼んだぜ……遊撃士……………」
クローディア王太女の言葉に苦笑したレクター少佐はエステルを見つめて自身の望みを伝えた後気絶して地面に倒れた。
「今はゆっくりと休んでいてください、レクター先輩……」
レクター少佐が気絶するとクローディア王太女は静かな表情でレクター少佐を見つめ
「……どうやら今まで耐えて来た超過勤務による疲労や精神面の疲労が一気に押し寄せた事で気を失ったようやな。エステルちゃん、かかし男の依頼はどないする……って、聞くだけ野暮やな。」
「うん、勿論引き受けるわ!」
レクター少佐の状態を分析したケビンはある事をエステルに訊ねかけたがすぐにエステルの答えを察すると苦笑し、エステルは力強く頷いてケビンの予想通りの答えを口にした――――――
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