暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
ハーケン会戦〜大戦の”裏”の戦い・前篇〜
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”に強化してもらったテスタ=ロッサが止められるなんて……!?お兄さんの得物、一体何でできているの!?」

「知るか。――――――それよりも鍔迫り合いの状態でお喋りとは随分と余裕だな。オオオオォォォォォォ…………ッ!」

セティ達によってゼムリアストーンよりも更に強度な鉱石である”ヒヒイロカネ製”の武器に強化してもらったジェダルの得物には刃がたたず、回転していた刃は止められ、それに驚いたシャーリィの疑問に対して一言で切り捨てたジェダルは自身に宿るロヴァリ族の力を解放し始めた。するとジェダルがシャーリィを圧し始めると共にシャーリィの得物であるテスタ=ロッサの刃に罅が入り始めた。

「ヤバッ!?」

自身の得物に罅が入り始めている事に気づいたシャーリィは慌ててジェダルから離れた。

「喰らえっ!!」

「わあっ!?」

シャーリィが離れるとジェダルは懐から”氾濫の絵札”を取り出すと共に掲げた。するとシャーリィの頭上に発生した大量の水が勢いよくシャーリィに襲い掛かってシャーリィにダメージを与えると共に怯ませ

「エニグマ駆動―――――スパークル!!」

「わああああああああっ!?」

更にジェダルが小規模な雷を発生させるアーツを発動してシャーリィに放った。絵札の攻撃によって予め全身が濡れていたシャーリィは下位のアーツとはいえ、雷をその身に受けた事で感電した事によって思わず悲鳴を上げて怯み

「止めだっ!!」

そこにジェダルがクラフト―――――禍汲斬による止めの一撃を放った!

「!あぐっ!?く……っ!」

ジェダルが放った止めの一撃に気づいたシャーリィは後ろに跳躍して回避しようとしたが、全身が感電した影響で身体の動きが鈍っていた為回避行動が遅れた事によって完全には回避できず胸の部分を切り裂かれて出血し、体制を立て直す為にジェダルから距離を取った。



「昏き雷よ――――――焼き尽くせ!!」

「グラムキャノン照射!」

戦闘が始まるとアルベリヒとゲオルグはそれぞれの戦術殻に指示し、指示された戦術殻達は収束したレーザーをフルーレティ達に放ち

「ふふ……」

「っと!」

「!!」

襲い掛かるレーザーを見たフルーレティは転移術で、マリーニャとシュリは左右に散開して回避し

「逃がさないわよ――――――それっ!!」

「行きます――――――そこっ!!」

回避を終えたマリーニャは大量のナイフを広範囲に投げつける遠距離攻撃――――――乱れ投擲、シュリは広範囲に射撃を行うクラフト―――――殲滅撃ちをアルベリヒとゲオルグに放った。

「防いでくれ、ナグルファル!!」

「フン、無駄な事を!」

二人の広範囲攻撃に対してゲオルグとアルベリヒはそれぞれの戦術殻の
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