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麗しのヴァンパイア
第四百三十九話

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              第四百三十九話  和解でないけれど
 今田先生は紅茶を飲みつつ今日子先生に話した。
「それで思ったことだけれど」
「どうしたの?」
「彼女をパーティーに誘おうかしら」
 こう話すのだった。
「私達が開くね」
「戦いがないからなのね」
「そう、戦うことがないなら」
 それならというのだ。
「別に構わないでしょ」
「例え敵同士でもパーティーには招くものよ」 
 今日子先生も紅茶を飲んでいる、そのうえで今田先生に答えた。
「欧州ではね」
「外交ではそうね」
「そして貴族もね」
 彼等もというのだ。
「例え政敵でもね」
「パーティーには呼んで」
「表面上でも親睦を深めるし」
「若しくは実際になのね」
「政治上では対立していても」
 それで戦って元いうのだ。
「プライベートではね」
「親睦を深めて」
「そしてね」
 そのうえでというのだ。
「楽しむものよ」
「そうするものだから」
「それでね」
「私の今の考えもなのね」
「悪くないわ、むしろね」
 今田先生に微笑んで話した。
「いい考えよ」
「そう言ってくれるのね」
「ではパーティーを開いて」
「そのうえでなのね」
「彼女を呼んでね」
「一緒に楽しむのね」
「いいと思うわ。まして彼女は今は血を吸わないから」
 人の血、吸血鬼の代名詞であるそれを吸う行為を行っていないことも話した。
「だったらね」
「それならなのね」
「いいと思うわ」
 こう言うのだった。
「尚更ね」
「今日子ちゃんがそう言ってくれるのなら」
 今田先生はそれまで上に笑顔を明るくさせて述べた。
「私もね」
「そうするわね」
「パーティーを開いて」
「そうしてね」
「彼女も呼ぶのね」
「そうするわ」
 こう言ってだ、その考えを実行に移ることにしたのだった。


第四百三十九話   完


                 2022・1・21
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