203 異世界の剣
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リがないわね」
「ったくよお!」
(あれはきっとマリエルが出したんかな?)
光江はそう思い、不意打ちを仕掛ける。電撃を二人組の男女に当てる。しかし、彼らも機械を持っている為か防がれた。
「な!?」
「また誰かが来たな?」
「あんたら赤軍なん?」
「は?俺達は東アジア反日武装戦線の『大地の牙』だ!」
(東アジア反日武装戦線!?)
足立正生と吉村和江は剣の保管場所の警備を続ける。
「来るかしら?」
「そんな気配はするが・・・」
その時、歌が聞こえた。
「ロンドン橋が落ちまする♪」
「へ?」
途端に扉と扉付近の壁の一部が破壊された。
「ここね。本当に警護してるのね」
現れたのは鵞鳥に乗った老婆と一人の西洋人のような東洋人のような三つ編みの女子だった。少女が鵞鳥から降りる。
「赤軍ね」
「貴女、剣を取り返しに来たのかしら?」
「それならどうする?」
「お前を始末するに決まってるだろ!」
足立と吉村は機械を利用して威圧の能力を少女に掛けた。しかし、少女は気絶するどころか一切動じない。
「ど、どうなってるんだ?」
「やった!機械、使えてない!」
後ろから声がした。小さい少年が飛び回っている。
「ブルーノね、ありがとう」
「へへ!」
「こいつ、こざかしい事を!」
そして少女は本からある物を出す。豆が現れた。少女はそれを手にした途端、床に投げた。豆から急に植物が生え、木が現れた。
「な・・・、木が生えた!?」
足立も吉村も驚きだった。豆の木は天井を突き破る。
「巨人、出番よ!」
上からズシン、ズシンという音が聞こえた。巨人が現れた。巨人の図体が大きいため、天井の穴が更に広がった。片手には一人の少年が握りしめられていた。その少年は剣を手にしている。
「マリエル、ここが目的地だな?」
「ええ、三河口君、あそこに剣があるわよ!」
マリエルが指を差した。
「あれだな!」
「行かせるか!」
足立と吉村が足止めを試みようと銃を出したが、三河口の威圧の能力と武装の能力で全く効かず、二人は撥ね返され、豆の木の巨人の手に抑えつけられた。三河口が丸い台の前に立った。
「これが本物の剣・・・?」
剣の他、護符、杖、杯もあった。これは政府が取引に使用したという偽物であると三河口は察した。
(赤軍の連中の誰もが取り外せなかったというこの装置から俺が取り出せるのか?)
三河口はそう思いながらも躊躇う時間はないと思い、本物の剣に触った。剣は取れた。
「な・・・!?剣が取れた!?」
「レーニン様や房子総長ですら取れなかったというのに!」
足立と吉村がそう言っている間に三河口は偽の剣を代わりに台に置いた。その時、台から黒い光が放った。
「これは・・・?
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