203 異世界の剣
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房子とレーニンは自分らの本部へと大急ぎで向かう。
「それでレーニン様、杯はお持ちで?」
「ああ、それなら妲己に預けた」
「妲己に?あれは杯の持ち主の女の子だけが狙いでしょ?わざわざあの子と同じ場所に持たせたらすぐに一人でも取り返しに行かれる危険があるのではないですか?」
「こちらも何も考えていないわけではない。あれでもあの女は顔が広い方だ。杯は他の者に渡すかもしれぬ。それに今我が元に持ち帰れば剣のついでに取られるかもしれぬからな」
「まあ、赤軍が警護しているから何とかなると思いますが・・・」
「だが、貴様らも幾度しくじった事か・・・」
その時、レーニンのトランシーバーから通信が来た。
「こちらレーニンだ」
『こちらヴィクトリア。そちらに派遣させている私の軍が劣勢に傾きだしたとの情報が入った!何がどうなってるの!?』
「剣を取り返さんとする者がクイーン・ベスの艦隊とやらと協力関係にあったのだろう」
『それではクイーン・ベスに軍配が上がってしまうじゃない!どうしろと言うの!?』
「剣を取り返そうとする者が同じ所を戻るかもしれぬ。その者達を先ずひっ捕らえて取引に使用せよ。剣を渡し、その場から撤退すれば貴様らを襲撃する事はせぬという条件でな」
『通じるのかしら?絶対に信用されないわよ』
「信用されぬ前提で言っておる。それで更に追撃するのだ」
『解ったわよ』
ヴィクトリア女帝は乱暴に答えた。通信が切れた。
「さて、貴様の手下でできなかったら私がやる」
「はい・・・」
その一方でレーニンの体の「核」となっている少年は、ある事を思っていた。
(剣を取り返すのはあの高校生達の集団だろ?面白え・・・!!)
妖精・ブルーノは気づかれる事なく剣を保管している場所に侵入する事に成功していた。
(あれ、敵だな・・・)
ブルーノは唱え始める。
「機械、使エナクナレ・・・」
政美は丸岡と戦闘を続ける。政美は今度は火炎放射能力で丸岡を牽制した。だが、丸岡は矛盾術で自身は如何なる炎に焼かれないとした為、効果はなかった。
「さて、終わりにさせてもらおうか!」
丸岡は武装の能力で政美が放った炎を彼女に向けて焼殺しようとした。しかし、政美も超能力で炎の動きを止めた。もう一度火炎放射能力を行使する。
「何度やっても同じ事だぞ!」
丸岡は武装の能力で炎を跳ね返す。しかし、跳ね返した所に政美はいなかった。
「何?」
「よう、俺はここにいるぜ」
後ろに三河口がいる。
「てめえ、いつの間に回りこんだ?」
丸岡は拳銃を出してどんな弾も彼に当たるという認識術を立てた。2発発砲し、弾が三河口に命中する。
「終わったな・・・」
しかし、三河口はその場で爆発した。
「何!?」
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