第百十九話 曹操、乳を飲むのことその五
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「本当にね」
「乳って効くよな」
「効き過ぎる位ね」
「とにかく便秘にはいいからな」
文醜もこのことを言う。
「それにあっちの世界の人達の話じゃ」
「骨にいいらしいわね」
「カルシウムってのが一杯入っててか」
「それで骨を上部にするらしいわね」
「じゃあもっと飲むか」
文醜はさらに飲むというのだった。
「今度桂花にも勧めてみるか」
「ええと。荀ケさんよね」
「ああ、貧乳委員会の委員長さんな」
「何時の間に委員会になってたのかしら」
「さあ。気付いたらなってたけれどな」
この辺りはいい加減だった。
「とりあえずいいんじゃね?胸が小さい人間だっていいだろ」
「別に悪いとは思わないけれど」
「あいつあれでも胸も背も小さいの気にしてるんだよ」
「胸はわかるけれど」
それでもだと。華良はここでこんなことを言ってしまった。
「背は。あの人の場合は」
「仕方ないってのかよ」
「だって中も小さい人だから」
それでだというのだ。
「背だけはどうしようもないんじゃないかしら」
「背なあ。あの人確かに洒落にならない位小さいからな」
「劉備さんの中よりもでしょ?」
「ちょっとだけだけれどな」
小さいというのだ。
「そのこと気にしてるんだよな」
「小さいのが好きって人もいるけれど」
「本人さんがどう思うかだからな」
「その辺り難しいわよね」
「だよな」
そんな話をしてからだ。文醜は実際に荀ケのところに牛乳がたっぷりと入った瓶を持って来てだ。そのうえで彼女に言うのだった。
「よお、飲むかい?」
「何を?」
見れば荀ケは自分の席に座っていた。そうしてだ。
飲んでいた。もう顔が真っ赤になっている。その顔で文醜に応えてきたのだ。
「一体何を飲むのよ」
「何をって牛乳だけれどな」
「そういえば牛乳ってお酒と割って飲めるわね」
「まあそれもできるよな」
「わかったわ。じゃあ一緒に飲む?」
「その為に来たんだよ」
文醜はにこりと笑って荀ケに応える。
「牛乳飲まないかってな」
「牛乳って胸にも背にも大きいのよね」
「だから持って来たんだよ」
そのことを荀ケ本人にも話す。
「じゃあ飲むよな」
「お酒と一緒にね」
あくまで酒にこだわる荀ケだった。見ればだ。
そこにいるのは荀ケだけでなかった。董卓にナコルル、リムルルもいた。
その彼女達も見てだ。文醜は言うのだった。
「ああ、あんた達もいるのかよ」
「はい、お酒好きなので」
「それで呼んだのよ」
董卓が応え荀ケが説明する。
「一人で飲むのも面白くないから」
「お酒っていいですよね」
「あたいも好きだけれどそれでもなあ」
文醜は今度は董卓を見ながら言う。荀ケと一緒のテーブルに楚々とした感じで座る彼女を
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