第1章
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[2]次話
「吉川瑠璃さんか タバコ 吸いますか?」
「いいえ 吸いません」と、本当は、たまに手を伸ばすんだけど、嘘をついてしまった。
採用の面接にきていたのだ。この前まで、コンビニに勤めていたんだけど、昔の仲間?が来て、嫌がらせがあったから・・しばらくは、家に閉じこもっていた。
「高校は途中で辞めたのですか」
「えぇ 高校生活に馴染めなかったので‥」
「そうですか いろいろあったんですね あー 仕事はね うちの製品のできたものを毎日、異常ないか、味のチェックをするんだ。だから、ちょっとした味覚テストをしてもらうけどね」
その後、別室のガラスの容器に透明な水が用意してあるところに案内されて
「この中には、塩味、甘味、酸味の水がある。それぞれ、0.1%0.3%0.7%の溶液なんです。それ以外にただの六甲の水がある。紙コップに入れて番号を書いておくから、それぞれの0.3%のものとただの水を番号を当ててください。だから、10ケの紙コップから4ケを当てて選んでください。意味わかりました?」
「塩味、甘味、酸味の真ん中の濃さのやつと水の番号を選べばいいんですね」
私が、少し迷いながらも、番号を選び終えると
「1週間は試用期間ということで良いですか? 明日から、出勤できますか?」
「えっ ええ 出来ますけど・・あのー さっきの合ってました?」
「ウン ただの水を甘味の0.1%と間違っていたみたいだけど、まぁ 良いかな その日の調子で変わるからね 基本的に他のは合っていたから、いいんですよ」と、笑われていたみたい。
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