第六百五十四話 マッコリにしてもその十二
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「殲滅まではしない」
「基本はそうだね」
「中には降れば赦すと言って皆殺しもした」
毛利元就が行っている、実はこの人物は謀略の限りを尽くして勢力を拡大しそうしたことも行ってきたのだ。
「だが大抵はな」
「降ればね」
「それで終わりだった」
戦いが終わってというのだ。
「特にあの時の日本はな」
「無闇な血は好まなかったね」
「政治家も軍人もな」
「残虐な人もいなかったし」
「強かった」
当時の日本の強さはこの時代でも語り継がれている。
「しかしな」
「残虐じゃなかったね」
「モンゴルも実は残虐ではなかった」
「殺す時はあっさり殺したからね」
「嬲り殺しはしなかった」
「もうあっさりとね」
「ただ敵に容赦しなかっただけだ」
ただそれだけであったのだ。
「あくまでな」
「皆殺しにしてね」
「それだけでだ」
「血を好んだかっていうと」
「そうではなかった」
「逆らうなら容赦しなかっただけだね」
「若し高麗がモンゴルに素直に従っていたならだ」
それこそ何度も約束を違えて歯向かわなければというのだ。
「普通にだ」
「治められていたね」
「地獄にはなっていなかった」
「多分に自業自得かな」
「俺はそうも思う」
洪童も否定しなかった。
「あまりにも馬鹿過ぎた」
「その時の高麗も」
「だからああなった、しかしな」
それでもというのだ。
「それをまたやったのがだ」
「李氏朝鮮だね」
「幸いその時は日本に日本そして日本人として扱われた」
「普通にいいよね」
「むしろ当時でそれは破格だ」
タムタムは真顔で言った。
「将軍までなれたな」
「国会議員にも高級官僚にもな」
「何処が植民地の人間だ」
こう洪童に言った。
「一体」
「そこまでだな」
「植民地の人間はそこまでなれない」
絶対にというのだ。
「エウロパの連中にとって俺達は奴隷でだ」
「消耗品だったな」
「家畜と同じな」
「それで将軍や政治家にはか」
「なれるものか」
有り得ないとだ、タムタムは断言した。
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