第六百五十四話 マッコリにしてもその十
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「究極の統治だった」
「しかも人攫いも自由だったね」
ロミオはこのことも指摘した。
「そうだったね」
「まさにな」
「本当に究極の統治だったね」
「略奪も人攫いも自由だとな」
「まだ税金高い方がいいね」
「その方がな」
まだというのだ。
「ましだ、取る分は決まっているからな」
「そうだね」
「しかしモンゴルは違った」
この国の統治はというのだ。
「高麗が何度も約束を反故にして何度も攻められて遂にフビライが怒ってだ」
「それだけの統治をしたんだ」
「その前に無差別に殺せと言ってな」
攻め込んだ時にだ。
「国が死体で埋まったらしい」
「そこはモンゴルだね」
「昔のな」
この国のというのだ。
「逆らう者には容赦しない」
「それも徹底した」
「それでだ、何度も逆らってだ」
「その結果だね」
「そんな統治を受けた」
「自業自得じゃないかな」
ロミオは何度も約束を反故にしたことを指摘した。
「しかもモンゴル相手に」
「俺もそう思う」
「そうだよね」
「相手を見ろ」
「どう見ても危ない相手だね」
「逆らうとな」
「それも何度も逆らって」
そうしてだ。
「そうなったんだね」
「かなり殺されてな」
「略奪と人攫いの自由だね」
「そして徹底的にやられた」
「そう言うしかなかった位の」
「鬼の様な統治を受けた、それと比べたらだ」
モンゴルの統治と、というのだ。
「日本の統治はな」
「天国だね」
「そんなものだった、搾取も破壊もなくな」
そうしてというのだ、日本から見て朝鮮半島は何も得られるどころか一から統治をしなくてはならない場所であったのだ。
「そしてだ」
「そのうえでだね」
「人も攫わなかった」
「実際はそうだね」
「強制連行もな」
韓国はこの時代でも言っている。
「なかった」
「モンゴルはやったね」
「あの国にとっては何でもないことだったからな」
人を攫うこともだ。
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