第16話 小さくなった高校生探偵と自殺愛好家の出会い
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俺は高校生探偵の工藤新一、幼馴染の毛利蘭と共にトロピカルランドに遊びに来た帰り、怪しげな取引現場を目撃した。見るのに夢中となっていたおれは背後にいる仲間に気づかず後ろから殴られ気絶させられてしまった。気が付いた時には警察官に囲まれてあっという間に交番に連れてこられて事情を聴かれたがいくら高校生だといっても誰も信じちゃくれねぇ。
「だから!俺は高校生なんだって!!」
「何度言う気なんだ?いい加減大人をからかうのはやめなさい!!」
「どうします?保護者がどこにいるのか聞こうと思ったのにこれじゃらちが明かないぞ?」
「いっそのとこ施設に事情を説明して預かってもらったほうが・・・・」
「(くっそ誰も信じちゃくれねぇ。このままじゃ連れてかれちまう)」
すきを見て逃げようとしたその時
「ちょっと太宰さん!!いい加減にしてくださいよ。近隣住民の迷惑になりますから、驚いてましたよ!池の中から足だけ見えた人を見つけて」
「んーーーーーーー。まぁ善処するよ。」
「絶対する気ないですよねそれ・・・・・」
奥から警察官と茶色いトレンチを羽織ったまだ若そうな男性が歩いてきた。
疲れている雰囲気を醸し出している警察官とは対照的に男性は呑気そうだ。
「(なんだなんだ)」
刑事には見えない雰囲気だが犯罪者にも見えない雰囲気の持ち主だ。
「ん?どうしたんです?」
警察官のほうがこちらに気づき少し遅れて男性がこちらを向いた。
「いやーこの少年がおかしなことを言っていてね。大したことじゃないので施設に事情を話して預かってもらおうかと」
「(っまずい!!)」
しかし警察官が口を開く前に男のほうがしゃべりだした。
「だったら私が引き取りますよ。」
「(えっ)」
新一が驚いたことに気づいた太宰は一つウインクして警察に向き直りなおも続ける。
「私が所属は既に御存知でしょう?」「すぐにこの子の親御さんも見つけて見せますよ」
「まぁ、太宰くんなら安心だ。任せようか」
そういうわけで
「さて、少年」
「えっ!?な、なに」
「行くとしようか。」
そういい、太宰は新一を連れ出した。
交番から出た新一は太宰に促され、脇に留まっていた青色の車に乗車した。
「(おいおい、レクサスかよ・・・・)」
「ふぅ〜、強引にでも行かないと堂々巡りになりそうだったから連れてきたけど良かったかい?」
「う、うん。ありがとう、太宰さんでいいんだよね」
「そうだ。私は太宰、太宰治だ。何やら訳ありみたいだね。よかったら話してくれるかい?」
ちなみにこういうものなんだけど。そこには【株式会社DMO
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