第12話 越水七槻
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翼は仕事で四国にやってきていた。今回の同行人は成実である。
突如翼が立ち止まると猛スピードでどこかに走り始めた。話していたはずの成実は翼のあまりの変わりように一瞬フリーズ仕掛けるもすぐに後を追い始めた。
「はぁはぁ、翼君。どうしたんだ!!」
「こいつっ!!早く治療を!!」
びしょ濡れになっていた翼が抱えていたのはこれまたびしょ濡れになってぐったりしている女性だった。
しかし、脈は小さくなっていながらもまだかろうじて息はあり、すぐにホイミをかけ治療にうつるのだった。
近くの病院を借りての懸命の治療のかいがあり何とか一命をとりとめ、落ち着いてきたため彼女を横浜の総合医療センターに転院させた。
そして、彼女:寺田紗季の携帯電話から一番連絡を取っていたであろう人物に状況を説明し直接面会することになった。
ガラガラガラ
「あの、連絡をいただいた方ですか?」
「あぁ、私共は総合探偵事務所・DMOだ。で、こちらがこの病院の院長を務めている森鴎外先生だ」
「君が越水さんだね?寺田さんの面会には既に?」
「・・・はい」
「簡単に言うと既に命に別状はない。安定した状態だ。とはいえ一歩発見、応急処置が遅れればどうなっていたかわからない。翼君と成実君に感謝しないといけないねぇ。」
それから、発見時の状況などを詳しく説明を終えたのちなぜこんなことが起こったのかの詳細を聞くため一度越水を連れてDMOに戻ることになった。
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「翼。今越水さんお見えになった?」
「あのっ!紗季を助けていただいてありがとうございました。」
「DMOの社員としてやるべきことをやっただけだから。それに成実さんがいなかったら応急処置もできなかったし。」
「挨拶はそこまでにして今回の件なぜ起こったのか心当たりあるのかどうか聞きたいんだが。」
「・・・・・・実は・・・・」
越水は語った。半年ほど前に起こったラベンダー屋敷で起こった事件を。
それをもとに、寺田が疑われ厳しい尋問がされていたことを。
「なるほどね。翼君、何か情報わかったかい?」
「うん、該当する新聞記事は見つけたよ。だけどなぜか事件ファイルを閲覧しようとしたんだけど見つからないんだけど。」
「なんだよそりゃ・・・・これは県警も信用できないな。」
「!!そういえば事件の概要を県警で聞こうとしたら門前払いを食わされた!」
「で、件の高校生探偵は名前も一切明かさずか・・・・未成年だということを盾に取ったな。」
「そんな・・・・確か、どっかの方言を使っていたって紗季が言っていました。」
「なるほど・
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