第12話 越水七槻
[3/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
いかにもお金持ちっぽいしね」
「だから、ここらへんで探偵捜査の基本・聞き込みをしようかと思ってね」
「なるほど、ここら半年で空き巣が発生しとったら」
「この屋敷にも入っている可能性が高いってことだね!」
「そういうことだね」
方針が決まり動き出そうとしたところで翼の携帯に乱歩から連絡が入った。
「もしもし?」
<翼、僕のコネと特務課、それからヒロ経由でゼロも協力してくれてそちらの県警に圧力をかけてある。感謝してよね>
「ほんとですか!?」
<もうそこまできたら後は君たちならあっという間に解決さ!>
「さすが乱歩さんですね。必ず解決して見せます。」
電話のやり取りをみんなに話す。
「なら、今なら何でも話してもらえるってことね」
「ほーん、大阪でも噂に聞いた通り江戸川乱歩っちゅうのはすごいんやなあ。親父もよく話してるし」
「うちのお父さんも!」
聞き込みを開始すると同様の手口での空き巣事件が周辺で何件も発生していたことが分かった。
さらに、県警にも直接言ったら顔を青ざめたように興味深いことをペラペラしゃべってくれた。乱歩がどこまでのコネを利用したのかは知らないが相手の表情を見るに相当本気を出したのだろう。翼以外のほか三人は顔を引きつらせていた。服部が思わず「DMO怖っ」といったのを翼は聞き逃さず
「そこ、聞こえてるよ」
「そりゃそう思うて。さすがにここまで怖い事務所は初めてだわ」
「この事件は乱歩さんが身を引いてくれたけど、自分にできることは何でもするって言ってくれてね、かなり本気だ。ま、理由はわかるけど」
「そやな、ドアホウがどこのだれか知らんが碌な裏付けもせんとひと一人死なせかけたわけやしな同じ高校生として俺の気もすまへんわ。」
「せやなあ。翼さんと成実さんていう御医者さんがその場おらへんかったら最悪なことになってたかもしれへんのやろ?」
和葉は越水を心配そうに見ながら言う
「和葉ちゃん、ありがとね。私も紗季が死んでたら復讐とか考えてたかもしれないけど。翼や成実さんのおかげで助かったことで、もちろん許せないけど真実を明らかにすることだけを考える。」
「そうだな。それと病院からも連絡があって寺田さんも意識を取り戻して既に意思疎通できるそうだ。これからは治療と並行してカウンセラーを導入して精神回復にも努めていくそうだ。」
「そっか、よかった。翼お願いがあるんだけどさ・・・・・」
_____________________________________________
「さて、ここからが重要な場面だ。まず、その清掃員に装った空き巣常習犯の奴の足取りを追う。」
できれば現行犯で取り押さえるのが楽なんだけどなぁ。翼はそうぼやきながら
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ