第百十八話 程c、猫を愛でるのことその九
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覆う。
「貴方、首ないわよ」
「おいおい、本気なんだな」
「完全に本気よ」
こう言うのだった。
「若し言ったら」
「だがもう夏侯惇殿や夏侯淵殿は」
「もっと言えば麗羽も知ってるわよ」
幼馴染みの面々はだというのだ。
「ちゃんとね。けれどね」
「それでもなのか」
「他言無用よ。けれどよ」
「わかっている。患者のことは話さない」
それは確かに答える華陀だった。いつものきりっとした顔に戻ってもいる。
「安心してくれ」
「わかったわ。それにしてもよ」
「治るかどうかだな」
「それは本当なのね」
「画期的な方法が見つかった」
「画期的!?」
「それを実践してみよう」
華陀のその話を聞いてだ。曹操は怪訝な顔になりだ。
こうだ。彼に対して尋ねたのだった。
「お腹切るとか?」
「それとはまた違う」
華陀はそのことも否定した。
「刃の類は一切使わない」
「お尻にもよね」
「そうだ。まあ口からだからな」
「とりあえずお願いするわ」
曹操にしても何とかしたかった。そうしてだった。
曹操は華陀の治療を受けることになった。それはこの国にはなかったものを使ったものだった。
第百十八話 完
2011・10・16
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