第九話:ついにネロ姉の登場!その正体とは…
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より精密さが溢れてるだと…?」
ネロの姉はその場から離れ、残ったネロとラクサスはテーブルの上にある料理の品品を夢中に口に入れていく。
ただ飲み込むのではなく、しっかり噛み、味を楽しみながら食べるラクサスにただたくさんの料理を一瞬にして空にしていくネロ。
食欲旺盛の少年たちは半日以上食事を口にしていなかったが、だからといって異常ともいえるほどの食欲を湧き上がっていった。
先ほどのネロは姉とのスキンシップをラクサスに見られて自害してしまいたくなる恥じらいがあったが、自分を抱擁していたであろう姉の口から「もう夕餉の支度は済ましています。手を洗ってからリビングにきてくださいね」と言われてすぐさま臨機応変に迅速に動いた。
同じように呆けていたラクサスを連れて手洗いをすまし、ネロ自身が旅立ってから何も変わっていない家具を目にしながらもリビングに着いてからこの展開である。
しかもサイヤ人のネロが満腹になれるまでの数々の料理をしていたことから、まるで事前に帰ってくると知っていたといわんばかりの大量の料理の用意にラクサスは疑問を浮かんでいたが、食事を口にしたら疑問がマグノリア地方まで吹き飛ばされ、頭の中は食レポ状態になったわけだが。
少年たちが満腹になる頃には、もうテーブルに乗っていた料理も、用意されていたおかわりがなくなったあとだった。
満足そうな顔をする少年二人は腹いっぱいになっているおなかを抑えながら、やっとこさ正気に戻る。
「…なぁ、聞いてもいいか」
「…おう」
「…事前に帰ってくるって伝えていたのか?」
「…伝える手段がねえから無理。 多分、山に着いた瞬間に気づいて用意してくれたと思うんだけど」
「…マジ…?」
マジマジ、と信じられない芸当ができるとネロ自身の姉の規格外さを肯定する様をラクサスは何とも言えない表情をしてしまう。
ラクサス自身、実力者といえば思い浮かぶのは祖父と父、そして父より強く祖父に認められる程の強さを持つある男を思い浮かぶが、その思い浮かんだ実力者たちでさえここまで感知能力が高いと聞いたことはない。
ライバルの姉はそのライバル自身でさえ、まだ勝てないと言わしめるほどの強者なのは馬車の中で聞いた。
曰く、何度攻撃を実行しても掠り傷もできない。
曰く、知識がとてもある。
曰く、1年前までは指一本で集められた魔力の球で何度も一撃でダウンされてきたと。
曰く―――10倍までに力を上げても姉の顔色を変えることができなかったと。
聞いてると胡散臭さが滲み出るものだが、目の前のライバルは全くその気がないということを目を見れば理解できた。
姉自身の実力を語るときのネロ・ハバードの目は――悔しいという感情に溢れ
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