202 機械の工房へ
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あ!お前ら!よくも俺の工房を!」
三人は振り返った。山田義昭が後から追いついて来た。
「許さねえ!てめえらも戦争犯罪者だ!」
「はあ、戦争犯罪者はどっちだよ!」
「そうよ!世界中で色んなテロ起こしてるのに!」
「うるせえ!お前らここで皆殺しにしてやる!」
山田が金属の一部を地面に突きつけた。地面が爆発を起こし、三人を襲う。奏子は羽衣で自分らを防御した。
「北勢田君、鯉沢さん、乗って!」
「おう!」
北勢田、鯉沢は羽衣に戻った。
「逃げられると思うな!」
山田は別の金属を羽衣に向けた。奏子は迎撃を試みたが今度は羽衣ごと吹き飛ばされた。
「ああー!」
三人は羽衣から落ちる。そして尖った金属の一部が矢のように大量に飛んできた。
「くそ!」
北勢田は電脳の矛で塊のような物を出して金属を磁石のように吸い付けた。鯉沢も銃の光線で金属を溶かし、羽衣から離れてしまった奏子は武装の能力で己を防御した。
(羽衣・・・、来て!)
奏子はそう願った。羽衣が奏子の元へ来る。
「今度こそ行きましょう!」
「ああ!」
三人は奏子の羽衣に乗って元の場所へ戻る。
「待ちやがれ!」
後ろから襲う山田に対して鯉沢が銃で応戦する。本部の建物を狙い、破壊された壁が山田を襲った。
「うおっと!」
山田は辛うじて壁の瓦礫を避けた。
「へん、待てと言われて待つバカいるか!」
鯉沢は捨て台詞を吐いた。三人は黒い穴へ戻る。
「こちら北勢田、赤軍の工房は木っ端微塵にした。これで暫く奴らは機械を量産する事はできねえはずだ!今、そっちに戻る!」
北勢田は通信機で他の剣奪還班に連絡した。
『了解、気を付けて戻って来て!』
ゆりが応答した。
「了解!」
三人は黒い穴へと戻って行く。
マリエルはマザー・グースの鵞鳥と共に剣の置いてある場所を探す。そして、ある感知をした。更に自分達を襲撃すると言う予知もした。
(こっちに攻めてきた訳ね・・・!!)
「マザー・グース、邪魔者が近づいて来てるわ!返り討ちの準備よ!」
「了解!」
その時、妖精のシルヴィーが現れた。
「マリエル、剣は4階の部屋にあるわ。偽物の杯、杖、護符と一緒よ!それでそこにまた赤軍の人が二人、警護しているわ!」
「警護を?まあ、厳重にしてるってのは読んでたけどね!」
「いたぞ!あの女だ!」
追手が現れた。しかし、銃声が聞こえるが、襲って来ない。
「進め!主人に指一本触れさせるなー!」
先程マリエルが本から出したリリパット王国の小人兵士が足止めして戦い始めた。
「その必要がなくなったみたいだね」
「4階へ行きましょう。シルヴィー、案内!」
「うん!」
マリエル達は目的地へと向かう。
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