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DOREAM BASEBALL 〜夢見る乙女の物語〜
用意される明日
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をしないと私たちも日帝大の二の舞になりかねませんよ」
優愛ちゃん先輩、葉月さん、明里さんが立ち上がりながらそう言うと、栞里さんたち三年生も頷きながら立ち上がりました。
「この試合を見れてよかった。これから三日間で桜華のデータを洗ってみることにしよう」
突然現れた難敵。そんな相手に勝つために決意を新たにした私たちは、未だに行われない整列を見届けることなくスタンドを後にした。
第三者side
「勝ったよぉ!!カミュ!!」
「あぁ、見てた見てた」
整列が終わり校歌斉唱を終えた桜華学院。スタンドへの挨拶も終えると背番号1の少女が指揮官の元へと駆けてくる。対して青年は向かってきた彼女の頭を押さえつけ、適当にあしらっていた。
「なんだ?納得できてないのか、最後の打球」
優勝候補を撃破したことで盛り上がっていた少女たち。そんな中、一人の少女は浮かない顔をしていた。
「完璧に捉えたと思ったのに、スタンドまで届かなかったからね。納得なんてできないよ」
最後の一球、実は彼女も相手の狙いに気が付いていた。そのため最後のボールは待ち構えることができた中で捉えたと思った。しかし結果はスタンドへ届かない打球。その事に彼女は不満げで、日帝大付属のベンチへ目を向けている。
「桜井も吉永もいい選手だ。最後の最後まで王者としての意地を見せてくれたからな」
「ホントだね。もしあの打球が捕られていたら、最終回がどうなっていたか」
例え大量リードしていようとも一度火がついてしまえば止まることを知らない強力打線。それゆえにコールドで試合を終わらせることができたことは大きかった。しかし、リュシーは相手の支柱となる二選手に最後に勝ちきれなかったことが気になっているようだった。
「次の相手も強いのよね?」
「あぁ。打線も守備も一級品。日帝大にもひけを取らないと思うぜ」
「そう」
全打席でヒットを放ったにも関わらず浮かない表情をしている主砲。それを見たカミューニはニヤリと笑みを浮かべた。
「今日は勝ったが次戦ったらどうなるかわからないかもな」
「そうね」
「だがお前らはこの試合勝ちきった!!」
「「「「「!!」」」」」
大盛り上がりだった中突然の監督の大きな声に少女たちはビクッと肩を振るわせた後、一瞬で静かになり彼の方へと身体を向ける。
「10回やったら9回負けるかもしれねぇ。今日みたいな大量得点なんて二度とできねぇかもしれねぇ。だが今日お前たちはこの夏の選手権でそれをやりきれた。お前たちには《明日》が用意されたんだ。その事だけは忘れるなよ、リュシー」
「……はい!!」
青年の言葉に何かを感じた少女は大きく頷く。それに続くように
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