第四十六話 夏服を着てその五
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「そうした不思議な街だって聞いてるわ」
「それ多分本当でしょ」
「東京に結界が多いこともね」
「それも間違いないでしょ」
「やっぱりね」
「そうよね、結界が多いから」
咲は考える顔で述べた。
「東京は何とかやっていけてるのかもね」
「そうでしょうね、東京は」
「江戸の頃から何かとあり過ぎだからね」
「そのことも考えたらね」
「絶対に相当な結界が数えきれない程張られてるわよ」
「それで街とそこにいる人達を守ってるのよ」
「あと四神がいるのよね」
咲はこちらの話もした。
「東京って、青龍白虎朱雀玄武の」
「ゲームとかによく出て来るわね」
「東西南北のあれよね」
「それと色と季節もあったわね」
「五行思想とか陰陽道よね」
「そう、それでね」
まさにというのだ。
「京都にもいるらしいけれど東京にもなのよ」
「いるのね」
「そうなのね」
「それで東京守ってるの」
「その神様達も」
「そう言われてるのよね」
咲はこれまで自分が目にしてきた漫画やゲーム、小説の情報から話した。
「昔からね、特に戦後ね」
「そういえば戦争終わってから災害減った?」
「東京もね」
「何時地震が起こるかわからないって言われてるけれど」
「台風だって来るけれど」
「それまでより減ったみたいね」
咲もこう言った。
「富士山の噴火もないし」
「富士山も何時噴火するかわからないのよね」
「そう言われてるわね」
「実はね」
「浅間山だって江戸時代噴火してるし」
「富士山だってそうだしね
「浅間山が噴火してあと冷害もあって」
東北の方でだ、また浅間山の灰が日本全土を多い江戸も火山灰がまるで雪の様に積もってしまったという。
「天明の大飢饉が起こったのよね」
「教科書でも書いてるわね」
「授業でも習ったし」
「江戸時代でも有名な飢饉よね」
「宝暦と天保と並んでね」
「そう思うと噴火も怖いわよ」
火山のそれもというのだ。
「かなりね」
「そうよね」
「けれど戦後噴火もないしね」
「戦後結界が前以上に強くなったのかしら」
「それで山手線がああした線路で」
その独特の円形の路線のことをだ、咲はまた話した。
「それで東京タワーにね」
「高層ビルね」
「そこにツインタワーもあるし」
「ああなったのね」
「戦前から結界はあったけれど」
それでもというのだ。
「戦後になってね」
「これまで以上に結界を張ったのね」
「それまでも五色不動とか四神とかあったけれど」
「そこにさらに結界張ったのね」
「東京とそこにいる人達を守る為に」
「そうかもね。災害が一番怖いけれど」
咲は日本人の基本的な考えを述べた、日本人は怖いものは地震や雷、火事それに台風、噴火、津波と災害が多い
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