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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS
第百十八話 程c、猫を愛でるのことその六
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 だがそれでもだとだ。二人は言うのだった。
「しかし。ちょっとな」
「猫好きが過ぎないか?」
「そうでしょうか」
 周泰は二人のその話にきょとんとした顔で返した。
「私は別に」
「思いませんけれど」
 周泰だけでなく程cも言う。
「猫様はもう神様なんですよ」
「神様を崇めるのに過ぎるということはないです」
「御前等ももっと猫を可愛がるんだな」
 ヘビィ=Dは明らかに普段の彼ではなかった。
「そうすれば幸せになれるからな」
「まあ。猫好きがそうならいいけれどな」
「俺達は何も言わないさ」
 二人はそこまで無粋ではなかった。しかしだ。彼等はこの男の名前を出したのだった。
「けれどガルフォードとかな」
「あいつは完全に犬派だからな」
「犬は犬でいいさ」
 ヘビィ=Dにしても犬派を否定したりはしなかった。
「賢いしやっぱり愛嬌があるしな」
「俺はどちらかというと犬か?」
 ブライアンは考える顔になり述べた。
「犬は人間の友達だからな」
「俺はどっちとも言えないか」
 ラッキーはどちらでもなかった。
「まあどっちも嫌いじゃないけれどな」
「狂死郎さんにアンディさんは犬が苦手でしたね」
 ふとだ。程cは彼等のことを思い出した。
「残念なことに」
「あの連中はちょっとな」
 ラッキーも彼等については少し苦笑いになって話す。
「色々さ。人間もな」
「ワンちゃんに噛まれたことがあるんでしょうか」 
 周泰は二人の犬嫌いはそこに原因があるのではないかと考える。
「けれどそれは」
「ああ、猫だってな」
 ヘビィ=Dは何処からか出した猫じゃらしで猫達と遊びながら言った。
「噛んだりするけれどな」
「そうですよね。けれどそれは」
「愛嬌です」
 猫派二人娘にとってはそれすらもだった。
「噛んだり引っ掻いたりするのも」
「猫神様の御愛嬌です」
「ああ、全くだ」
 そしてだ。ヘビィ=Dも同じ考えだった。
「猫の全てを愛する。それが猫好きってやつだ」
「漢だねえ」
「全くだ」
 ラッキーとブライアンはそんなリーダーの器を認め賞賛の言葉を出した。
「だから俺達もリーダーに選んだんだがな」
「そうした奴だからな」
「俺は特に器の大きい男じゃないさ」
 ヘビィ=Dはそのことは否定した。
「ただの猫好きだ」
「自分で大器とか言う奴は小者に決まってるさ」
「自分で言うものじゃない」
「そういうところが御前の器なんだよ」
「強さだけじゃなくて人間のな」
「だといいがな」
 ヘビィ=Dは二人の言葉に少し照れ臭そうに笑った。
「本当にな」
「さあ、どんどんです」
「食べて飲んで下さい」
 周泰と程cは猫達にさらに煮干とミルクを出す。そうしてだ。
 猫達を愛でていた。陣中にはそん
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