第四百九十二話 地獄の訓練その十六
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「それが人間であるのなら」
「そいつは人間だな」
「その通りです」
まさにというのだ。
「仮面ライダーになろうともです」
「とんでもねえ力を手に入れてもな」
「それに溺れてです」
「自分を見失うとな」
「はい、その時は」
「碌な死に方しねえな」
「そうしたライダーの方もいますぞ」
エターナルやソーサラーのことを思い出しつつ話した。
「ですから」
「俺の言う通りだな」
「そうですぞ」
「下らんな、力に溺れるよりもだ」
二ノ宮は完全に否定して言った。
「その力を使って一儲けしてだ」
「そしてだね」
「そうだ、ネオニートになれ」
天空寺に答えた。
「その方がずっといい」
「その通りだね」
「力は力だ」
それに過ぎないというのだ。
「問題はそれをどう使うかだ」
「人間としてだね」
「それが大事でだ」
それ故にというのだ。
「オルフェノクの多くの連中みたいになるなんてな」
「二ノ宮さんにはないね」
「あるか、俺はどんな力を手に入れてもだ」
それでもというのだ。
「やることは一つだ」
「今みたいにすることだね」
「そうだ、人間としてな」
こう天空寺に言った。
「そしてそんな力より大事なのはな」
「何かな」
「知恵だ、知恵でだ」
その力でというのだ。
「オルフェノクの連中が来ても倒してやる」
「そうしてだね」
「スサノオもそうしてやる」
こう言ってだった。
二ノ宮は彼のすべきことをしていき戦いが来た時に備えていた、その時は必ず来るとわかったうえで。
第四百九十二話 完
2021・10・15
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