第四百九十二話 地獄の訓練その十三
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「そう思うよ」
「やはりそうか」
「それでオルフェノクのことをかなり調べたけれど」
ライダー達から手渡されたそれをというのだ。
「悲しい存在だね」
「なれば身体が急激なパワーアップについていけなくて」
シンディはワニベに続いて話した。
「進化と言えば進化ですが」
「それに身体がおいつかなくてね」
「オルフェノクになっても」
それで強くなってもというのだ。
「ですが」
「すぐに死ぬ運命にあったんだね」
「そうですね」
「そうだったんだよね」
天空寺もそれはと頷いて応えた。
「物凄く強くなれるけれど」
「それでもですね」
「急激な進化というか変化というか」
「そうしたもので」
「身体が追い付かなくてね」
それでというのだ。
「オルフェノクはね」
「死んでなるもので」
「それでなってもね」
こうシンディに話した。
「本当にすぐになんだ」
「死んだんですか」
「それで死ぬ時は」
天空寺はオルフェノクのその時も話した。
「もうね」
「灰ですね」
「それになってね」
「終わりだったんですね」
「今スサノオが出しているオルフェノクは爆発するけれど」
オリジナルはというと。
「そうなってね」
「死んで、ですか」
「後には何も残らなかったんだよ」
「そうだったんですね」
「強い力を得ても一瞬だ」
深海は厳しい顔で述べた。
「まさにだ」
「もう僅かしか生きられなくて」
「アークオルフェノクにより永遠の命を得られると言われてもな」
「それもですね」
「アークオルフェノクが死ねば」
その時はというと。
「終わりだ」
「アークオルフェノクと一緒にですね」
「灰になる運命だった」
「どちらにしても長く生きられないですか」
「それがオルフェノクだ」
「そんな力いらない」
「私も」
リムも魔王もここまで聞いて眉を顰めさせて言った。
「すぐに死ぬなんて」
「幾ら強くてもいらない」
「私もです」
ファウも二人に続いた。
「そんな力は」
「何の意味があるの」
「全くの無意味」
「というか幾ら力が強くても」
「力に溺れるとか」
「今なら言えます」
ファウはまた二人に続いた。
「それは馬鹿なことです」
「うん、それがスサノオの罠だったんだよ」
天空寺はここでこう言った。
「強い力を偶然与えてね」
「その力で人がどうなるか」
「どう考えてどう動くかね」
「仕掛けてきたということですか」
「うん、それで人間でなくなったら」
力に溺れてというのだ。
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