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ダイの大冒険でメラゴースト転生って無理ゲーじゃね(お試し版)
九話「理由」
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苦戦する状況であるし、魔物を連れ歩くのはデメリットがでかい。
(よくよく考えたら、村とか町とか入れなくなるもんなぁ)
一部のナンバリング作品では問題なく入れてたケースもあるが、あれはゲームとしてのご都合主義だろうし、確かこの世界では魔族も虐待対象になっていた気がする。
(甘かった)
これはもうNOしか返ってくる気がしなくて、俺はへにょりと崩れ落ち。
「いいでしょう」
「「ええっ?!」」
想定外の答えに思わずポップと反応が被る。俺の言葉は相変わらずメラメラだったけれども。
「先生、どうして?」
「ポップ、彼がどんなモンスターか知っていますか?」
当然の疑問を口にした少年へ、勇者は問う。
「えっと」
「メラゴースト。不死族、いわゆるアンデッドモンスターの一種で名前の通りメラの呪文を使ってくるのですが、力は弱く、メラの呪文自体も一度しか使えない弱いモンスターなんですよ」
流石と言うべきかアバンはかなり詳しく今の俺の種族を知っていた。
「それがどういう」
「彼はポップの呪文一つでやっつけられてしまう程弱いのに、私達を追いかけて来たわけです。たき火のフリでやり過ごした時の出会いは偶然だったかもしれませんが、追いかけて来たのは間違いなく彼の意思。襲ってきたモンスターと間違われて殺されるかもしれないというのに。現にポップはあの時呪文を使おうとしましたよね?」
「っ」
心当たりがあったのかポップが言葉に詰まり、俺の顔は引きつった。やはり俺が発見された時、何かしらの呪文でポップは先手を打って攻撃するつもりだったらしい。
「命がけの弟子入りともなれば、突っぱねるのは無情が過ぎるでしょう。もちろん、私に弟子入りするのであれば、その力は正義を守り悪を砕く平和の使徒としてつかってもらわないといけませんが――」
それが弟子入りの条件とアバンは言外に言い。俺はすぐさま頷いて、地に伏せた。元より欲したのは、自衛のための力だったし、悪用するつもりはない。
「っ、けど先生、コイツ連れてたら村とかに入れなくなんないっすか?」
「ノープロブレム、白状しちゃいますとそれは今思いついたんですけどね。彼には大きめのカンテラにでも入ってもらおうと思うんですよ。ただの炎と言うことにすれば問題なく村や町にも持ってゆけますし」
それでも残ってる問題をポップが挙げるもアバンはあっさり解決策を口にして見せ。
「っ〜、お、俺はまだ納得してねぇぞ!」
ちらりと視線の合ったポップはこちらを睨むとぷいっと顔を背ける。
(いや、まぁ、無理もないよなぁ)
同じ立場だったら、俺だってふてくされる自信はある。
(けど、暫く一緒に居ることを考えると、どこかで関係改善しないと
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