暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第87話 異世界を渡る装置の説明を聞きます!えっ!?サニー兄とどうしてアンタが!?
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りがとう。中々楽しい時間を過ごせたよ」
「ははっ、こちらこそ親父の急な提案を受けてくれてありがとうございました」
俺は当たり障りのないセリフで返す。するとサーゼクスさんはにこやかに笑った。
「そんなに警戒しなくてもいい。今は魔王ではなくサーゼクス個人で接してくれないか?」
「……分かりました」
サーゼクスさんは警戒を解いてほしいと頼んできた。俺は少し考えたがとりあえずは警戒心を緩めることにした。
「君が僕達を警戒しているのは理解してるよ。友好的に接してきても裏があるかもしれないなんて思うのは当然の事だ。実際君が赤龍帝だと判明してから悪魔の上層部では君を引き入れるか排除するかのどちらにするか議論しているしね」
「随分とぶっちゃけましたね」
ある意味機密とも取れる事を簡単に話した彼に俺は呆れてしまった。そんな事を聞いたらますます警戒するのに何を考えているんだ?
「僕は何も考えていないよ。正直魔王なんて面倒くさいだけだし家族と一緒にのんびりと過ごしていきたいってのが本音なんだよね」
「さらっと頭の中を読まないでください……家族とはリアスさんの事ですか?」
「それもあるけど……実際は僕の妻の為さ」
サーゼクスさんは心底面倒くさそうに話し始めた。
「そもそも僕が魔王に選ばれたのも強かったからさ。実際は前の魔王とは血筋などは何の関係も無いんだ」
「えっと……確か四大魔王がいて全員ドライグが乱入した戦争で亡くなったんですよね?」
「うん、そうだよ。悪魔にもいろいろ派閥がいてね、強さに拘ったり血筋に拘ったりと沢山あるんだ」
俺は前にリアスさんに教えてもらったことを話すとサーゼクスさんは頷いた。
「その中で当時もっとも力のあった派閥が二つあってね、片方は前魔王の血筋を受け継いだ者達を新たな魔王に、もう片方は新たに強い者達を魔王にと主張し合ったんだ。それで色々あって戦争にもなったんだけど僕達が勝って今の悪魔社会が出来たんだ」
「なるほど、悪魔も色々あるんですね」
「その争いの中で妻と出会ったんだけど、妻は旧魔王派の方の悪魔で元々は敵対していたんだ。でも戦いをしているうちにお互いに惹かれあって遂には愛し合う関係になってしまった」
「中々ロマンチックな展開じゃないですか」
「でしょ?僕達の出会いを書籍化した小説や劇も作られているんだ。興味があるなら送るよ」
「えっと……じゃあ一応貰っても良いですか?」
俺は悪魔の歴史に少し興味が湧きサーゼクスさんから悪魔の歴史を教わっていった。因みに何でサーゼクスさんと彼の奥さんのなれそめが描かれた作品を欲したかというと小猫ちゃんとの関係で使えるかもしれないと思ったからだ。
「まあそういう事で妻
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