第二章
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「今は」
「そうなのね」
「兄者人も性欲の発散は必要と言っておりますし」
「兄さんはもう学問で言ってるから」
そうしたことはというのだ。
「また別よ」
「そうでありますか」
「けれど真面目にしていても」
「それで性欲はあり」
そうしてというのだ。
「そのうえで」
「そうなのね」
「いや、中三ともなれば」
「そうしたことでなのね」
「頭の中が一杯で」
「そうは見えないけれど」
「そう見えるだけで」
その実はというのだ。
「拙僧もです」
「そうしたこと考えているのね」
「実はベッドの下はそうした本が一杯で」
「男の子あるある?」
「これは誰もで」
それでというのだ。
「拙僧も然り」
「そうなのね」
「いや、今でよかったです」
清隆はこうも言った。
「継ぐお寺は臨済宗なので」
「禅宗だったわね」
「禅宗というか浄土真宗以外はかつては妻帯出来なかったので」
「昔はね」
「江戸時代までは」
その頃まではというのだ。
「出来なかったので」
「今は出来るから」
「非常に有り難く思っています」
「結婚出来るつまりね」
「そうしたことも出来るので」
「赤裸々に言うわね」
「家族なので」
それでというのだ。
「まあそうしたことは」
「私も女の子だから気をつけなさいよ」
「いや、姉者人は拙僧にとっては男と変わりません」
「それどういうことよ」
「いつもズボンを穿いて元気に遊んでいて今もゴキブリやカメムシを手掴みで捨てる」
そうしたというのだ。
「傑物であります」
「咄嗟にだからね」
虫をそうすることはとだ、小雪は答えた。
「それ位は誰でもでしょ」
「普通は違うかと」
出来ないというのだ。
「流石に」
「そうかしら」
「その姉者人に。しかも実の姉にそうした感情は」
「持たないのね」
「それはそうした漫画でのことかと」
成人漫画ではよくある設定だというのだ。
「そしてゲームですぞ」
「そうした漫画やゲームだとよくあるの」
「はい、姉や妹と」
「気持ち悪いわね」
「気持ち悪いというのは拙僧も同じで」
「だから私にはなのね」
「幼い頃から共にいる人にどうしてそうした感情を抱くのか」
清隆は首を傾げさせて述べた。
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