第百十八話 程c、猫を愛でるのことその一
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第百十八話 程c、猫を愛でるのこと
社達は急いで彼等の陣に戻った。するとそこは。
かなり荒れていた。あちこちが破壊されている。その陣を見てだ。
社は目を顰めさせてだ。于吉達に尋ねた。
「やっぱりあれか?」
「はい、あの二人によってです」
「ここまでやられた」
その通りだとだ。于吉と左慈が彼の問いに答える。
「いきなり出て来てまずは爆発が起こりです」
「陣がかなりやられた」
まずは登場の時のいつものそれによってだというのだ。
「そして歌を歌うとです」
「爆発がさらに起こった」
「陣は半壊してです」
「兵の損害は二割を超えている」
「おいおい、そりゃまた凄いな」
社も話を聞いていささか引いている。真顔と苦笑いが混ざったそんな顔でだ。
「登場と歌だけでか」
「はい、それだけで」
「この有様が」
「あの無気味な連中だよな」
これだけで話がわかる。
「ピンクのビキニに辮髪のおっさんと褌にタキシードの髭のおっさんの二人だよな」
「恐ろしい歌だった」
左慈ですら言うことだった。
「聴いた兵達が次々に悶絶し死んでいった」
「それも瞬く間にです」
「俺達ですら倒れそうになった」
「そうした歌でした」
「聴かなくてよかったな」
社はここでは真顔で話した。
「聴いてたら俺も危なかったか」
「主な同志達に死者も倒れた方もいませんが」
「兵達の犠牲が多い」
「少し戦力を立て直さないといけません」
「戦いを挑む時をずらす」
「仕方ないね」
クリスもそのことを弁えて述べた。
「じゃあ暫くの間はここで大人しくしてだね」
「はい、待ちましょう」
「今はな」
こう話してだった。彼等は戦力の立て直しに取り掛かった。そしてそのことをだ。
他ならぬ怪物達がだ。劉備の前に出て来て言った。
ようやく混乱を収めて落ち着いてきた彼等のところにだ。いきなり出て来てだ。
またしても大爆発を起こしてからだ。誇らしげに言うのだった。
「あたし達の最高の歌で魅了してきたわ」
「皆悶絶死していたわ」
「敵ながら同情するで」
張遼はあちこちを黒焦げにしながら立ち上がって述べた。
「あんた達の歌受けたんかいな」
「そうよ。もう瞬く間にどんどん死んでいってね」
「凄かったんだから」
「どんな歌なんや」
李典には想像できないものだった。無論彼女もあちこち爆発の影響でッ黒焦げになっている。それは他の面々も同じである。
「あんた達の歌はうちのからくりなんてもんやないな」
「というかあれなのか?」
楽進は真剣に言った。
「あちらの世界のあの」
「核兵器か?」
ロックが楽進の話に応える。
「あれのことか?」
「は
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