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DOREAM BASEBALL 〜夢見る乙女の物語〜
エースの役割
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ューニ。
「じゃあ宿題だ。次の回のお前の打順までに俺が何を言いたいのか考えておくこと」
「次の回……回ってくるかなぁ」
九番打者も早々に追い込まれていることを踏まえると次の回桜華学院の攻撃は一番から。一人出ればリュシーに回るが、その一人を出せるビジョンが見えないほどに相手の投手は上がってきている。
「回ってくるよ。2アウト一塁かなぁ、エラーが出れば二塁まではいけっけどな」
しかし指揮官はそんなことは毛頭思っていない様子。それを聞いて何がなんだかわからないまま、攻守交代になったためベンチを出る。
「ソフィア」
「何々?」
カミューニに呼ばれマウンドに向かう足を止め戻ってくる。ウキウキとしている彼女の首に手を合わして引き寄せる。
「この回、全部三振狙いにいっていいぞ」
「えぇ!?ホント!?」
「あぁ、本当だ」
「やったぁ!!やる気出てきたぁ!!」
指揮官からの指示にスキップしながらマウンドへ向かう少女。彼女にしか聞こえない声で話していたため、他の事情を知らない面々は何が起きているのかわからず顔を見合わせていた。
「いいんですか?なんか荒れそうな気がするけど」
「別にコールドじゃなくてもいいしなぁ。ノーヒントで回答にたどり着けって言うのは可哀想だし」
それに、と付け加えた彼はスタンドへ目を向ける。彼女もそちらに視線を向けると、そこには次の明宝学園の選手たちの姿があった。
「次の相手も似たような投手が出てくるからなぁ、予行練習にはうってつけだ」
そう言って笑ってみせた彼の顔は勝利を確認し揺るがない余裕のそれと類似していた。
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