第一章
[2]次話
海は危ないが
リバーライト=グリーンはアメリカのカルフォルニア生まれである、だが両親の仕事の関係で幼い頃に日本に引っ越してだった。
そこでずっと暮らし英語だけでなく日本語も身に着けた、高校に入る前に日本人国籍を両親と共に習得し。
高校も日本の普通の公立に通い卒業するとアニメが好きでだった。
「えっ、お前声優になるのか」
「そうなるのか」
「それを目指しているのか」
「うん、八条グループに声優さんの事務所があるから」
その業界の大手事務所の一つである。
「そことか他の事務所のオーディション受けてね」
「そうしてか」
「そのうえでか」
「声優になるのか」
「そのつもりか」
「そうなんだ」
高校三年の時に友人達に話した、髪の毛はブロンドで短くしていて清潔な感じでセットしている、緑の奇麗な目で肌は白い。やや四角い感じの顔できりっとした風だ。一七七程の背で少しがっしりした感じの身体つきだ。
「高校卒業したら」
「そうか、声優さんか」
「かなり大変な世界らしいけれどな」
「それでも目指すか」
「それでその世界でやっていくんだな」
「そうするよ」
友人達に笑顔で話した、そしてだった。
彼は実際に事務所の面接を受けて養成所にも入った、そうしてだった。
そこで才能を発揮した、すると。
彼は忽ちのうちに主役やメインの役を一クールに何役も演じかつゲームでも声をあてる様になり多忙になった、それでだった。
彼は中々まとまった休日を摂れなくなった、しかし彼は高校時代の友人達に久し振りに会って居酒屋で話した。友人達の多くは大学に行っていて就職している者もいる。
「週に一日か二日オフはあるから」
「それでいいんだな」
「それ位休めたら」
「お前としては」
「一日中仕事ある訳じゃないしね」
ビールを飲みつつ笑顔で話した。
「だからね」
「忙しくてもいいか」
「それだけ休みがあったら」
「それで」
「時々イベントで地方にも行くし」
そうしたこともあってというのだ。
「観光も楽しめるし」
「だからか」
「今で満足しているか」
「充実してるんだな」
「ああ、だからな」
それでというのだ。
「僕はいいよ」
「そうなんだな」
「それじゃあだな」
「これからもだな」
「仕事をしていくんだな」
「そうしていくよ、仕事は楽しいし」
なりたくてなった声優のそれはというのだ。
「先輩や友人もいい人出来ているし」
「それでか」
「そのこともあってか」
「充実してるんだな」
「後輩も出来てるしね」
後輩から見れば彼はいい先輩である、明るくて面倒見のいい先輩として他の事務所の後輩達からも好評である。
それでだ、その彼が言うのだった。
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