第一章
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雪の中から救われた猫達
アメリカオハイオ州のことである。
大雪が降った後カリン=ステーファノ眼鏡をかけた理知的な痩せた顔立ちとグレーの瞳それにブラウンのセットした長い髪の毛の彼女は夫のマリオ工場で働いている彼と共に自宅の周りの雪かきに励んでいた。
そうしつつだ、一七三程の背だが筋肉質で逞しい達磨の様な身体と黒く短い髪に黒い目と濃い顔立ちの夫が言った。
「久し振りの大雪だな」
「そうね、これだけ降られるとね」
妻は夫と共にシャベルを動かしつつ応えた。
「困るわね」
「家の周りの雪かきだけでもな」
「そうよね、けれどちゃんとしないとね」
「動くに動けなくなるからな」
「ええ、だからやりましょう」
「ご近所も励んでるしな」
「そうしましょう」
こうした話をしつつだった。
夫婦で雪かきに励んだ、夫は仕事前にそうしていたがここでだった。
家の傍の山の方に段ボール箱を見た、妻はそれを見付けて夫に言った。
「何時の間にあったのかしら」
「あの段ボール箱か」
「ええ、昨日あったかしら」
「知らないな、何か気になるな」
「そうね、ちょっと見てみる?」
「そうするか」
夫婦で話してだった。
雪かきを中断して段ボール箱の方に行って見てみるとだった。
「ニャ〜〜」
「ウニャ〜〜」
「ミャ〜〜〜」
「ニャ〜〜ン」
「猫!?」
「それも子猫ね」
夫婦はその猫達を見て言った。
「誰か捨てたのかしら」
「大雪が降る中にな」
「猫を捨てるしかも大雪の時になんて」
「しかも子猫ばかりじゃないか」
「酷いことをする人がいるものね」
「全くだ」
夫婦で苦い顔で話した、そして妻は夫にこう言った。
「あなたは今日もお仕事だから」
「それでか」
「私は在宅だからね」
仕事はというのだ。
「だからね」
「子猫達のことはか」
「任せてお仕事行ってきて」
「そうか、悪いな」
「一旦お家に保護してミルクあげて温めてあげて」
妻は具体的に何をするかも話した。
「そしてね」
「そのうえでか」
「保護団体の人達呼ぶから」
「ああ、頼むな」
「この子達は皆助けるわ」
二匹のチャトラ、薄茶色とダークグレーが一匹ずつの合わせて四匹だった。ダークグレーの子猫の目は青い。妻は夫を仕事に行かせてだった。
四匹を段ボール箱ごと家の中に入れてそこで身体を拭きミルクを与え暖房の傍に置いた、そうして温めて動物保護団体に連絡をしてだった。
後は団体に任せた、夫は仕事から帰って四匹が無事に団体に引き取られて獣医に診せられて育ったら里親を募集されることになったことを聞いて喜んだ。そして後日。
「そうか、四匹共か」
「四匹全部同じ家に引き取ってもらうことになったわ
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