第百十七話 社、三姉妹と競うのことその三
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
、ここはですね」
荀ケもだ。あちこち煤だらけになりながらも何とか起き上がりつつ応える。
「あの二人には敵陣にでも行ってもらってですね」
「そこで歌ってもらうのね」
「あの二人の歌が若し陣中で歌われると」
それならどうなるか。想像に難くなかった。
「軍はそれだけで全滅します」
「そうね。確実にね」
「全滅で済めばいいです」
こう言うのだった。
「戦力の九割は失われます」
「そうね。それだけは防がないと」
「はい。ですから」
こうした話をしてだった。曹操はだ。
怪物達にだ。レトリックの限りを尽くして話した。
「是非お願いしたいところだけれどね」
「そうよね。だからね」
「今から歌わせてもらうわ」
「何かね。敵も聴きたいらしいのよ」
こう言い繕うのだった。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ