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ハッピークローバー
第十七話 合コンが終わってその三

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「それでね」
「気をつけてるんだな」
「そうしてね」 
 そのうえでというのだ。
「団地でもね」
「階段で行き来してるんだな」
「そうなの」
 成海に笑顔で話した。
「いつもはね」
「それはいいことでもな」
「今はなのね」
「歩けてもかなり酔ってるだろ」
 だからだというのだ。
「そうした時は危ないからな」
「エレベーター使ってなのね」
「帰ろうな」
「そうした方が安全ね」
「階段から落ちてもな」
 何でもないことの様だがという口調での言葉だった。
「死ぬだろ」
「そういえばそうね」
「だからな」
「今はなのね」
「ああ、送るしな」
 それにというのだ。
「エレベーターもな」
「使って」
「そしてな」
 そのうえでというのだ。
「帰ろうな」
「そうするのね」
「酔ってる時こそ気をつけないとな」
 くれぐれもという言葉だった。
「本当に」
「そういうことね」
「そうだよ、じゃあ帰ろうな」
「おててつないでね」
「そうしてな」
「それがいいわね」
 一華もそれはと頷いた。
「かな恵飲むといつもこうだしね」
「それでなのね」
「今日は歩けるだけましでも」
 それでもというのだ。
「おじさんとおばさんには飲み過ぎ注意って言ってるし」
「健康のこと考えてね」
「だったらかな恵もよ」
 自分自身もというのだ。
「飲んでもいいけれど成海っちに迷惑をかけないでね」
「怪我にもなのね」
「階段から落ちる場合もあるし」
 それにというのだ。
「こけてもね」
「怪我するわね」
「だからね」
 それでというのだ。
「今はね」
「成海っちに送ってもらって」
「エレベーターを使ってね」
 普段と違ってというのである。
「そうしてね」
「それじゃあね」
「ええ、送ってもらってね」
「俺も帰る時気をつけないとな」
 成海は自分の話もした。
「やっぱりな」
「どうしてもね」
「さもないとな」
 それこそというのだ。
「言ってる俺自身がな」
「怪我するわね」
「手すりをちゃんと持って」
 階段のそれをというのだ。
「そうしてな」
「帰るのね」
「俺も結構以上に飲んでるんだよ」
 その自覚があっての言葉だった。
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