監視カメラ包囲網
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いった。
「どこに行くんだ?」
「追いかけてみましょう」
鈴音はそう言って、モニターを操作する。すると、町中に点在する監視カメラが切り替わり、晶を追跡していく。
「……これ、俺たちがやってることって、モデルのストーカー……」
「だ、ダメだよハルトさん! 私も今そう思い始めたけど、思わないようにしてたんだから!」
「だってさ、これ……」
「だからダメだって!」
可奈美が顔を引きつらせる。
「私も何だか罪悪感が芽生え始めてるんだから! ……あ、戻ってきた」
「……行方不明になった日付は分からないんですか?」
鈴音が欠伸をしながら尋ねた。
「そうでないと、彼女の出入りを毎回監視することになりますけど?」
「見せて下さい」
紗夜がさらに前に乗り出す。
彼女は晶が動くモニター、その右下の日付を確認した。
「間違いありません。この日です。おそらく、ここからはもう帰ってこないと思います」
「分かりました」
鈴音は引き続き、モニターを操作する。監視カメラの映像が無数に切り替わり、晶を追いかけていく。
住宅街を抜け、川を渡り。
晶が向かった先は。
「見滝原南方面ですね」
見滝原南。
かつて、ハルトたちの宿敵トレギアが、荒魂の少女を誘拐し、ハルトや可奈美たちを誘い出した場所だった。
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