第十一幕その十一
[8]前話 [2]次話
「それでこんな凄いもん広まるんかって思ったら」
「あっという間だったね」
「皆に広まったね」
「日本でもそうだったね」
「それで四十年代にはカラーテレビが出て来て」
「やっぱり皆観る様になったね」
「しかも万博もあった」
織田作さんは笑顔でこちらのお話もしました。
「花の万博もあったしな」
「大阪にとっていいことに」
「それもあって」
「大阪は増々賑やかになった」
「そうだったね」
「それで球場もあったな」
こちらのお話もするのでした。
「今はなんぱパークスになってるけどな」
「ああ、あそこもだね」
「大阪球場だね」
「あの球場もあったね」
「大阪には」
「あれも出来た時はえらいハイカラな球場で」
その大阪球場はというのです。
「そこの選手もよかったんや」
「野村さんとか杉浦さんとか」
「あと広瀬さんだよね」
「穴吹さんや岡本さんもいて」
「凄く強かったんだね」
「鶴岡親分もよかった」
監督さんもというのです。
「残念ながら今は九州の方に行ってもうたけどな」
「今のソフトバンクだね」
「すっかり福岡のチームになったわね」
「今じゃもうね」
「そうなってるわね」
「それで日本橋はアニメやゲームの場所になってあちこち変わったけど」
それでもとです、織田作さんは言いました。
「私の馴染みの店や場所も残ってるしな」
「自由軒とかいずも屋とか」
「それに夫婦善哉も」
「織田作さんそうしたところを巡ってるのね」
「今も」
「道頓堀も行ってるし大阪の隅から隅までな」
それこそというのです。
「巡ってうどんとか串カツとかたこ焼きも楽しんでるで」
「それで大阪の人ともだね」
「会って見ているのね」
「そうなんだね」
「そやで、大阪は今も大好きや」
そうだというのです。
「そして大阪の人達もな」
「大好きなのね」
「今も尚」
「そうなんだね」
「もうここ以外にはおれんわ」
大阪以外の場所にはというのです。
「そやから私はな」
「これからもですね」
「ここにおるで」
こう先生に答えました。
「そうするで」
「やはりそうですか」
「ほんま大阪やないと」
それこそというのです。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ