第十一幕その七
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「これが」
「そうだよね」
「それは織田作さんにも言えて」
「織田作さんはどうか」
「あの人については」
「あの人が楽しい、大阪と大阪の人達を愛しているなら」
それならというのです。
「楽しい幽霊だよ、だからめでたい幽霊ともね」
「言われているんだ」
「織田作さんの幽霊も」
「そういうことだね」
「そうだよ、あの人は調べてみても悪人じゃないよ」
そうした人ではないというのです。
「絶対にね」
「聞いてみてもそうだね」
「織田作さんって人は」
「だらしない人を書いていても」
「織田作さんの生き方を見ていても」
「うん、犯罪なんてしていないし」
それも絶対にというのです。
「だからね」
「それじゃあね」
「織田作さんが幽霊になっても」
「怨霊じゃないね」
「絶対に」
「怖くもないね」
「うん、だから織田作さんが亡くなっても」
それでもというのです。
「そうしたお話があって」
「実際にだね」
「じゃあ擦れ違ったかも知れないけれど」
「それでもね」
「織田作さんの幽霊と会えても」
「怖がることはないよ」
先生は笑顔で言いました。
「じゃあまた大阪に行こうね」
「そうしようね」
「何か色々お話したけれど」
「幽霊も怖くないってことで」
「織田作さんの幽霊でも」
「楽しく行けるね」
皆もこう言ってそうしてでした。
先生はこの日は楽しく過ごしました、そのうえで。
先生は再びフィールドワークに向かいました、今回は織田作さんの生地の辺りに行ってそれからでした。
織田作さんのお墓を参りました、そこで先生は感慨を込めて言いました。
「何か織田作さんにね」
「挨拶したくなるね」
チーチーが言ってきました。
「どうも」
「織田作さん来たよってね」
ジップも言います。
「そうしたくなるね」
「このお寺に来たら」
織田作さんのお墓があるこのお寺にとです、ダブダブは言いました。
「そうなるね」
「私達宗教は違うけれど」
ガブガブはキリスト教徒であることから言いました、だから先生と一緒に教会に参拝もしているのです。
「そうした気持ちになるわね」
「織田作さんは確かにここにいるね」
ホワイティもそう考えています。
「大阪のこの場所に」
「だからそう思えるのね」
ポリネシアも織田作さんのお墓を見ています。
「私達も」
「織田作さんこんにちは」
「また来たわよ」
チープサイドの家族は笑顔で実際に挨拶をしました。
「お元気?」
「僕達はこの通り元気だよ」
「大阪の街は素敵な場所だよね」
トートーも織田作さんのお墓に言いました。
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