第四百九十二話 地獄の訓練その十一
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「そしてこの世界でも腐心している」
「確かな収入源か」
「それにな、ネオニート生活になることもな」
これもというのだ。
「この世界でも目指しているしな」
「ならないとか言ってませんでしたか?」
ベルザがこのことに突っ込みを入れた。
「先日」
「そこはまだ考えている」
「そうですか」
「このまま世界を目指してもいいしな」
事業を拡大していってというのだ。
「そしてだ」
「ネオニート生活もですか」
「まだ考えている」
「両方ですか」
「だがお前はすぐにブラックに走るな」
ベルザのこのタイプはよくわかっていた。
「だからそれはな」
「駄目だと」
「それで世界を破壊したしな」
「やはり完全なブラックは駄目ですね」
迷宮蟻女王は結論の様に述べた。
「程々ですね」
「言うならグレーだ」
二ノ宮は迷宮蟻女王に話した。
「経営はな」
「グレーですか」
「ホワイト過ぎると堕落するしな」
「社員がですね」
「いい条件過ぎるとな」
未来で見たものを思い出しつつの言葉である、そこで将軍になっていた迷宮蟻Aを無意識のうちに見た。
「かえってだ」
「堕落してしまい」
「効率的に働かなくなる、だからだ」
それ故にというのだ。
「競争させる様にさせたりやる気を出させたりな」
「しますか」
「しかし過酷な労働や福祉を無視するとな」
「社員が潰れていまい」
「評判も悪くなりな」
そしてというのだ。
「今話した通りにな」
「ライバル企業にそれを知られ」
「悪い話を流されてな」
「評判が落ちますね」
「そして信頼も落ちる」
これもというのだ。
「企業で一番大事なそれがな」
「だから完全なブラックもですか」
「駄目だ、労働条件や福利厚生も考え」
「給料もですね」
「しっかりと支払ってこそな」
「いいですか」
「そこが考えどころでだ」
それでというのだ。
「経営者の能力がわかる」
「社長さんのですね」
「そうだ」
ランガにも答えた。
「だから俺も色々考えている、そしてな」
「ネオニートの道もですね」
「今も捨てていない、目指していただけにな」
「とはいっても二ノ宮さん動くタイプですからね」
迷宮蟻Aが言ってきた。
「止まっていられないっていいますか」
「それは俺も思う」
二ノ宮は迷宮蟻Aにも答えた。
「そんな星の下らしい」
「悪運は強いな」
アランは彼のそうしたところを指摘した。
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