第四百九十二話 地獄の訓練その十
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「どんどん買ってだ」
「食べていきますか」
「さもないとネオニートにはなれない」
「浪費してはですか」
「何があるかわからないからな」
「ううむ、二ノ宮殿はお金のことがわかっていますな」
御成はここまで聞いて頷いた。
「実に」
「そう思うか」
「はい、例え収入が出来ても浪費に走らないことはいいことです」
こう言うのだった。
「実に」
「というかネオニートというけれど」
アカリが言ってきた。
「収入源確かにしてそれで暮らしているならね」
「いいか」
「元の世界でマンション三つ持っていたのよね」
「そうだった」
実際にというのだ。
「そこまでした」
「収入確かにしてそれで暮らすなら」
それならというのだ。
「いいでしょ、そこまでなる様に自分で努力したし」
「そうね」
カノンもアカリの言葉に頷いた。
「言われてみれば」
「でしょ?」
「それで働かず暮らしても」
「そうなるまでにしてだから」
「いいわね」
「そうよね」
「俺も後ろ指刺される様なことはしていない」
二ノ宮もそのつもりだった。
「確かに杖は使ったがな」
「あの時は腹が立ったがそれ以外は別にな」
ゴブリン上司も言った。
「うちの社長腐ったことはしてねえな」
「わかっていることはわかっていますからね」
迷宮蟻Aもわかっていることである。
「何でも」
「法律に反してることや外道なことはしません」
迷宮蟻女王ははっきりと言った。
「すれすれなことはしますが」
「ブラックになりそうでならないな」
豚教官も言った。
「新入社員教育も」
「ブラックだとすぐに足がつくからな」
それでとだ、二ノ宮自身が語った。
「だからだ」
「そうしたことはしないのね」
「そうしている、そもそもブラックだとライバル企業が目をつけてな」
カノンにも話した。
「それをマスコミやネットにリークしてだ」
「叩かれるわね」
「企業はイメージだ」
それが重要だというのだ。
「それなくしてだ」
「企業はやっていけないわね」
「ブラックと言われても実際にブラックになるとな」
「駄目なのね」
「そうだ」
まさにというのだ。
「その場合はな」
「だからブラックな様で」
「ブラックにしないことだ」
「実際には」
「そこまではいかないことだ」
「だから成功したのね」
ランガはこう思った。
「そういうことね」
「一時成功しても続かないと意味がない」
深海ははっきりと指摘した。
「そういうことだな」
「だから俺はまず崩れない収入源を築き上げた」
「元の世界ではだな」
「マンションを三つ建てた」
「人が住む場所をだな」
「それなら確実に収入源になる」
マンション、人が住むそこ
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