第四百九十二話 地獄の訓練その八
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「何かしてくれたら困る」
「だからな」
それでというのだ。
「絶対に起こすなよ」
「というかこのおっさんだけ何もしない」
リムは核心を衝いた。
「まさに無駄飯食い」
「こんなことでいいんですか」
ノアは口をへの字にさせて述べた。
「ですが確かにお話を聞きますと」
「そう、この人トラブルメーカーだからね」
アカリも話した。
「絶対によ」
「起こしたら駄目ですね」
「寝ている時もいびきが五月蠅いけれど」
それでもというのだ。
「起きたらね」
「とんでもないことしかしないからですね」
「だからね」
ユルセンの言う通りにというのだ。
「いいわね」
「起こさないで、ですね」
「そうしてね」
そのうえでというのだ。
「やっていってね」
「仕方ないですね」
「ライダーの関係者の方で一番の役立たずですが」
ファウははっきりと言った。
「動くと動くで一番の問題児というのも」
「お寺でも働かないしね」
「こんな風でね」
シブヤとナリタも話した。
「食べて寝てばかりで」
「何もしないからね」
「ではこの人は置いておいて」
「俺達でやっていこう」
「訓練も他のこともね」
「よくわかりました、まあいやらしくないだけましですね」
ファウはそれはよしとした。
「セクハラやパワハラはないことは」
「老害だけれどな」
ユルセンははっきりと言った。
「充分以上に」
「それはそうですね」
ファウもそれはと頷いた。
「この人は」
「そうだろ」
「見事なまでに」
「けれど確かにな」
「セクハラやパワハラはないですね」
「食って寝るだけでな」
それだけでというのだ。
「本当にな」
「そうしたことはしないですね」
「そこは確かにいいな」
「それは何よりですね」
「ああ、だったらな」
それならというのだ。
「そうした奴よりましなおっさんってことでな」
「考えておきますね」
「そういうことでな」
「よくわかりました」
ファウも頷いた、そして。
深海がここでこう言った。
「明日も訓練だからな」
「それでよく食べて」
「よく寝ることだ」
巨大な肉を食べる魔王に話した。
「いいな」
「よくわかったわ」
「さもないとだ」
「明日も満足に訓練出来ないから」
「それでだ」
だからこそというのだ。
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